農林水産省は31日、2023年の漁業・養殖業生産統計(速報値)を公表した。愛媛の真珠生産量は3700キロで、3年連続で長崎に次ぐ全国2位だった。同省によると、19年から続くアコヤガイ稚貝の異常死による母貝不足の影響とみられ、22年の確報値4058キロより約9%減少。「えひめの水産統計」で記録が残る1964年以降で最少を更新し、初めて4千キロを下回った。 全国の生産量は1万2100キロで、22年の確報値と比べ約5%減。1位の長崎は5200キロで約2%減、3位の三重は2千キロで約9%減となった。全国シェアは長崎43%、愛媛31%、三重17%。 中国四国農政局は、愛媛の結果について「稚貝の異常死で母貝が減少しており、生産量が回復していない」と分析している。 一方、県漁業協同組合が同日発表した県産真珠の23年度共同販売実績額は106億5358万円(前年度比57・4%増)で、1994年度以来29年ぶ