執筆者 瀬古 博子 消費生活アドバイザー。食品安全委員会事務局勤務を経て、現在フーコム・アドバイザリーボードの一員。 今月の質問箱 瀬古 博子 2018年7月20日 金曜日 キーワード:食中毒 ●2017年の食中毒事件、最多の病因物質は? 毎年1,000件以上、報告されている食中毒事件。その原因となるものは、何が多いのでしょう。 2015年、16年と、原因のワースト1位は、ノロウイルスでした。2017年、ノロウイルスを抜いて、1位に躍り出たのがカンピロバクター・ジェジュニ/コリ。カンピロバクターは、この数年、毎年300件以上の食中毒事件を起こしています。 ●原因食品の多くは、生または加熱不十分な鶏肉 カンピロバクター食中毒は、大半が飲食店で起こっています。原因食品で多いものが、焼き鳥、鶏レバー串焼きなど鶏肉・鶏内臓料理。鶏刺し、鶏肉のカルパッチョなど、生食と思われる料理も目立ちます。 厚生