鎌倉幕府を滅亡させた戦国武将、新田義貞の次男で、南北朝動乱で非業の死を遂げた新田義興(1331~1358年)の菩提(ぼだい)寺の威光寺(群馬県太田市由良町、宮山弘存住職)にある義興の墓の下から、鎌倉時代のものと推定される骨が見つかった。骨は骨つぼに入った状態で、焼かれていて古いため人物特定には至らなかったが、同寺は墓を改修し、5月11日に開眼供養を行う。宮山住職は「骨は義興のものと信じている。歴史のロマンを多くの人に感じてほしい」と話している。 同寺が昨秋、改修のために義興の墓周辺を掘ると、三つの骨が入った骨つぼが見つかったという。うち二つは完全な形で、縦横ともに25センチ程度。義興と、その母で義貞の側室だった台姫や侍従の墓が並ぶ敷地の地中50~60センチの場所で発見された。残る一つは破片だった。 骨つぼは穴が開き、口が欠けるなどしている。発掘調査を行った市教委によると、同寺周辺の文化財調