宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、経済産業省から事業受託した一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構(J-spacesystems)と連携・協力し、将来の宇宙太陽光発電システム(Space Solar Power Systems:SSPS)の実現、及びエネルギー源の多様化に資することを目的として、マイクロ波による無線電力伝送技術の研究開発を行っています。 本研究開発において、JAXAは、SSPSの中核的技術であるマイクロ波による長距離無線電力伝送技術の確立に向け、マイクロ波送電ビームを受電アンテナに向けて高精度に指向制御・形成制御を行うビーム制御技術の研究開発を実施しています。静止軌道から地上までの36,000㎞という長距離の無線電力伝送を行うにあたり、 受電アンテナ*注1側から送電アンテナ*注2側に向けてパイロット信号*注3を送出して、その到来方向を送電アンテナ側で高精度に検知し、それ