奈良県が本年度限りでの廃止を決めた奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり(大立山まつり)=1月27日、奈良市の平城宮跡歴史公園 奈良県は、奈良市の平城宮跡で毎年、開いてきた「奈良ちとせ祝(ほ)ぐ寿(ほ)ぐまつり(大立山まつり)」と「平城京天平祭(夏・秋)」の廃止を決めた。新年度予算編成に伴い、既存事業を見直し、運営費の拠出を停止する。大立山まつりは荒井正吾前知事の肝いり事業で、また一つ“荒井色”の政策が姿を消すこととなる。廃止の方針を受け、同実行委員会の石川重元実行委員長は「体を張って自分にしかできないことをやってきた。結論を出す前に議論をしたかった」と残念がった。 大立山まつりは2016年に始まった冬の誘客イベント。県内の伝統行事の披露と温かい料理の提供により、市町村の魅力を発信する催しで、主に平城宮跡を会場に開かれてきた。9回目となった今年1月のまつりは2日間で約1万6千人が訪れた。 まつりは市町村