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「法学」において法哲学の占めるべき位置はあるか,どこに。その内部での議論は実定法学に何を伝えるのか──こうした疑問を受けとめて,気鋭の論者ふたりの対話は,やがて法学の内外へと議論を誘発していく。対話がもたらすものは幸福か。知的世界は変わるのだろうか。 ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集担当者が本書を紹介!! →記事を読む ◆読者の方から本書の感想をお寄せいただきました!! →感想を読む ( )内は,各テーマの(提題者・応答者/コメンテーター)を示す。 第1テーマ 権利と人権のあいだ(大屋・安藤/倫理学からのコメント:江口 聡) 第2テーマ 団体が,そして団体のみが(安藤・大屋/民法学からのコメント:水津太郎) 第3テーマ 平等の平等か,不平等の平等か(大屋・安藤:政治哲学からのコメント:井上 彰) 第4テーマ 法と危険と責任と(安藤・大屋/刑法学からの
加藤 信行 (北海学園大学教授),植木 俊哉 (東北大学教授),森川 幸一 (専修大学教授),真山 全 (大阪大学教授),酒井 啓亘 (京都大学教授),立松 美也子 (共立女子大学教授)/編著 2017年04月発売 B5判並製カバー付 , 188ページ 定価 2,640円(本体 2,400円) ISBN 978-4-641-04678-8 “Visual”Textbook of International Law 国際法 やさしい入門書 国際法の初学者や法学部以外で国際法を学ぶ学生のための教科書。写真や地図等ビジュアルな素材をふんだんに使用し,わかりやすい解説とともに構成する。インターネットで探してもなかなか発見できないような珍しい資料や手作りの資料も掲載。巻頭にカラー頁。 ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集担当者が本書を紹介!! →記事を読む Int
一人で読むのがもったいない本である。講義ならコメントが増え、ゼミなら議論が盛り上がりそうだ。この本の執筆者たちも、きっとわいわいやりながら書いたのであろう。そういう雰囲気が感じられ、そこに自分も巻き込まれたいと思える1冊である。 本書は人間が映像にとりつかれているのではないかという。ここでの映像とは写真や映画のことだが、本書のポイントはそれらを娯楽や芸術の作品として論じないところにある。「映像をつくりだすことのほうが人間の文化にとっては本筋かもしれない」と考える本書にとって、私たちがカメラでなんでもかんでも撮影してしまうこと自体が考察の対象になりうるのである。 こうした設定の本書を支えているのは、ヴァルター・ベンヤミンの「複製技術時代の芸術作品」という論文である。メディア論でもよく参照されるこの論文は実に様々な解釈がなされてきたが、本書はベンヤミンによる「アウラの凋落」という命題にこだわり
李 鍾元 (早稲田大学教授),木宮 正史 (東京大学教授),磯崎 典世 (学習院大学教授),浅羽 祐樹 (新潟県立大学教授)/著 2017年02月発売 四六判並製カバー付 , 314ページ 定価 2,420円(本体 2,200円) ISBN 978-4-641-22077-5 A Comtemporary History of Japan-South Korea Relations since World WarⅡ 国際政治 > 国際政治史・国際関係史 入門書・概説書
日本国憲法公布記念菊御紋章付銀杯 日本国憲法の制定経過でいまひとつ明らかになっていないのは昭和天皇の関与である。当時内閣法制局次長・長官であった入江俊郎によると、天皇は1946年2月22日の閣議で内閣がGHQ草案の基本的な受諾を決めた後に幣原首相からその旨の報告を受けてこの草案に沿った改正を了承し、具体的な内容については3月5日の政府案の閣議決定の後に幣原首相から内奏を受けて承認している。ただ、主権在民と天皇制の関係が幣原からどう説明されたのかは明らかでない。その後の天皇の言動からすると君民共治で立憲君主制に近い改正であると説明されたと推測されるが、確たる史料が公にならないので判断は差し控える。 1946年11月3日には、午前11時から帝国議会貴族院本会議場で行われた日本国憲法公布記念式典に引き続いて、同じ出席者で、内閣総理大臣官舎に席を変えて日本国憲法公布祝賀会が立食形式で行われた。この
「他者を理解する」とは,どのようなことなのだろう。社会調査がますます重要視されるなか,第一線で活躍する研究者が手の内をすべて明かし,質的調査の醍醐味を伝える。初学者から一般読者まで,読みながら熱気とおもしろさを体感できる,新しい教科書。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* 序 章 質的調査とはなにか(岸政彦) 1 社会学と社会調査 2 社会学における「データ」とは何か 3 量的調査と質的調査 4 質的調査とは 5 「質的」とはどういうことか 6 「他者の合理性」の理解社会学 第1章 フィールドワーク(丸山里美) 1 フィールドワークとは 2 テーマ設定 3 フィールドワークをする 4 データ分析と論文の執筆 5 フィールドワーク──まだ見ぬ他者と自分と出会う 第2章 参与観察(石岡丈昇) 1 「気分」からの立論 2 調査の中から問題設定を立てる 3 フィールドへの没入 4 論文執筆 5
井田 良 (中央大学教授),佐渡島 紗織 (早稲田大学教授),山野目 章夫 (早稲田大学教授)/著 2016年12月発売 A5判並製カバー付 , 210ページ 定価 2,090円(本体 1,900円) ISBN 978-4-641-12589-6 Writing Strategies for Those Studying Law 法学・法律問題一般 法学・法律問題一般 > その他(法・法律学一般) 補助教材 法について学んだ知識を,「よい」文章として表現するにはどうすればよいか。本書は,法律の文章ならではの特性や,基礎となる日本語の文章作法を丁寧に解説。文章例や練習問題も豊富に掲載した。答案やレポートを書くのが苦手と感じている人は必見。 ◆書斎の窓の「自著を語る」コーナーにて,著者が本書を紹介しています。 →記事を読む ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集
1. 前回、M・ウェーバーの社会学方法論が、哲学者のリッカートと生理学者で統計学者のフォン・クリースという、2人の学者の影響の下に形成されたことを述べた。日本語圏では今日でも、ウェーバーの方法論はリッカートの延長上で解説されることが多いが、実際には(a)リッカートの主張の重要な一部をウェーバーは明確に否定した、そして(b)そこにはv・クリースの方法論が決定的に関わっていた。 その点を考えると、リッカートの「文化科学/法則科学」の図式を使って、ウェーバーの社会学を位置づけることも適切とはいいがたい。例えば「「文化科学」的「法則科学」」(折原浩『マックス・ヴェーバーにとって社会学とは何か』勁草書房、2007年、13頁、傍点は著者による)のような表現は、誤解をうむだけだろう。ウェーバーの社会学は文化科学でも法則科学でもないのだから、法則科学的文化科学でもなければ、文化科学的法則科学でもない。ウェ
1. たぶん私の専門分野は社会学になるのだろうが、実は勤務先の大学では、1〜2年生に統計を教えている。これはこれで結構楽しい。 社会学と統計学は、ふつう思われているより、はるかに関係が深い。例えば、社会学の基本的な分析手法はM・ウェーバーによって形作られたといっていいが、その方法論に大きな影響をあたえた学者は2人いる。1人は新カント派の哲学者H・リッカート、もう1人は生理学者で統計学者のJ・フォン・クリースだ。著作でいうと、リッカートの『自然科学的概念構成の限界』(1902年)、v・クリースの『確率計算の諸原理』(1886年)である。 そして、これはきわめて現代的(アップ・トゥー・デイト)な問題でもある。2人の専門分野からわかるように、ウェーバーの方法論の形成は、文科系の学術と理科系の学術がどう関わりあうかへの彼なりの答えでもあった。向井守が『マックス・ウェーバーの科学論』(ミネルヴァ書房
障害者基本法,障害者差別解消法,障害者雇用促進法によって,障害者に対する「合理的配慮」が法制化された。この新しい概念は,障害分野を超えて「共生の技法」となる可能性を秘めている。その意義と課題を,法学・社会学・ジェンダー研究の視点で追究する。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◆書斎の窓の「自著を語る」コーナーにて,著者が本書を紹介しています。 →記事を読む 序章 合理的配慮が開く問い 第1部 合理的配慮とは何か 第1章 権利条約における合理的配慮 第2章 差別解消法と雇用促進法における合理的配慮 第3章 合理的配慮とポジティブ・アクション:合理的配慮になりうるもの,なりえないもの 第2部 なぜ合理的配慮なのか 第4章 合理的配慮と能力評価 第5章 合理的配慮と経済合理性 第6章 合理的配慮と社会政策:コストの社会的分配の理由 第3部 合理的配慮をどう広げるか 第7章 対象者の拡大可能
2015年9月、海外の日本研究者を中心に、日本の国立大学の人文・社会系学部廃止に抗議する声明への賛同を求めたり、文部科学省に対する抗議文への署名依頼を求めるメールがたびたび届くようになった。2015年6月に出された下村博文文部科学大臣名による国立大学学長宛の「通知」が巻き起こした海外での反応である。内容はどれも類似していて、文科省の愚挙への怒りや抗議に満ちていた。Times Higher EducationやJapan Timesが報じた記事などへのリンクが貼られていることがしばしばあった。 通知の問題箇所は次の通り。 「特に教員養成系学部・大学院、人文社会科学系学部・大学院については、18歳人口の減少や人材需要、教育研究水準の確保、国立大学としての役割等を踏まえた組織見直し計画を策定し、組織の廃止や社会的要請の高い分野への転換に積極的に取り組むよう努めることとする。」 この「組織の廃止」
東京高裁民事部での6年間の勤務を最後に依願退官した。高裁といえば、物音1つしない静かな裁判官室で、鹿爪らしい年寄りの裁判官がから咳をしながら鼻水をすすって記録を読み継ぎ、たまに出る話題は持病のことばかりというイメージを持たれているが、実はそうではない。控訴事件はもちろんのことであるが、簡易裁判所が一審の上告事件(長官代行部)、抗告事件も保全、執行、倒産、家事(輪番)のすべてが係属するし、海難事件や独禁法関係事件、日弁連弁護士懲戒の裁決取消請求など東京高裁が一審で専属管轄となる事件もあり、民事裁判官の仕事としてはまさしく集大成ということができる。自分は、この6年間のために修練を積んできたのだと得心できるほど充実した毎日であった。 経歴での特色は、司法研修所勤務が長かったことだ。40年勤務したうち前後合わせて14年。実に、3分の1であり、3日に1日は司法研修所に通っていたわけだ。二部の民事裁判
専修大学法学部教授 伊藤武〔Ito Takeshi〕 神戸大学大学院法学研究科准教授 砂原庸介〔Sunahara Yosuke〕 大阪市立大学大学院法学研究科准教授 稗田健志〔Hieda Takeshi〕 神戸大学大学院法学研究科教授 多湖淳〔Tago Atsushi〕 多湖 砂原さんと稗田さん、お2人はこの『政治学の第一歩』を使ってみて、1年生がゲームみたいなところから入るのに対して、どういうリアクションを得てます?数字や数式なんか見たくないって学生の話もさっきあったけど。 稗田 僕はこの教科書を使って、大阪市立大学と神戸大学で授業をしているのですけれど、そこまで拒否反応みたいなものは出てないです。そこまで難しい微分積分だとか線形代数だとかが出てくるわけじゃなくて、初歩的な足し算・引き算レベルとあとはロジックだけじゃないですか。それを囚人のジレンマのチャートを見せて、パワーポイントでAが
東京大学大学院情報学環教授 北田暁大〔Kitada Akihiro〕 龍谷大学社会学部教授 岸政彦〔Kishi Masahiko〕 北田 『同化と他者化』ってすごくオーソドックスな本なんですよ。ちゃんと背景をがっちり調べて、そしてインタビューで調査して、そこから導かれる理論的な知見を出して、ものすごい愚直な本。愚直というか、近年まれに見る王道的なものなんですよね。そこでなされている作業っていうのが、僕にとってすごく面白かったですね。たとえば、まず一人ひとりの動機っていうのを書いちゃう。その動機が発生してくる背景も外在的だとか何とかと言われても、ちゃんと説明してやる、っていう気概のすごく直球なスタイル。そのなかでフィールドの実態を浮かび上がらせて、最後に理論的な知見を出す。すごく標準的なものに見えるんだけど、最近そういうのってなかったんですよね。少なくとも、僕はそう思っています。ここで採られ
木庭 顕 (東京大学教授)/著 2016年05月発売 A5判並製カバー付 , 410ページ 定価 5,060円(本体 4,600円) ISBN 978-4-641-12586-5 A NEW INSTITUTION TO LAW WORLD ARCANA IVRIS CIVILIS 民法一般 民事訴訟法 破産・倒産法 民事執行・保全法 基本書・体系書
1955年前後生まれの憲法学者が,現代社会に生起する憲法問題,これから向き合うことになるであろう憲法問題を自由に論じる。あたかもスターバックスでラテを飲みながら考え議論するような雰囲気のもと,さまざまな問題提起がなされ,知的好奇心を刺激する。 ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集担当者が本書を紹介!! →記事を読む 1 安らかに死なせてほしい──尊厳死の権利および安楽死の権利(松井茂記) 2 死者の個人情報の行方──死者とプライバシーの権利(渋谷秀樹) 3 憲法はアイヌ民族について何を語っているか──個人の尊重と先住民族(常本照樹) 4 イメージ一枚で四億円?──チャイルド・ポルノグラフィ抑止の値段と表現の自由(紙谷雅子) 5 集会をどこでするか──集会・表現の自由とその行使場所(内野正幸) 6 「全国民の代表」とは何か──国会議員の地位(赤坂正浩) 7
東京大学大学院情報学環教授 北田暁大〔Kitada Akihiro〕 龍谷大学社会学部准教授 岸政彦〔Kishi Masahiko〕 岸 先にウェーバーから始まったと言った「第二の話法」はどうですかね。たとえば行為者の話に限定すると、ぼくらが何をやっているかというと、調査対象であるところの行為者あるいは行為者集団の合理性を記述しているわけなんですよね。 北田 そうですね。 岸 社会学のやってきた仕事って、そもそもこういうことだと思っているんです。ウェーバーが行為者の「理解」をするんだと。じゃあ「理解する」ってどういうことかというと、ウェーバーは「行為者っていうのは合理的だ」と。まあ合理性にもいろいろとあるんだけど、「社会学者は行為者の動機を記述しなさい。行為者の行為の動機を記述することが理解なんだ」と。こういうふうに言ってる。要するに「わかるはずだ」。行為者には「理性」があって、ただこれに
専修大学法学部教授 伊藤武〔Ito Takeshi〕 大阪大学大学院法学研究科准教授 砂原庸介〔Sunahara Yosuke〕 大阪市立大学大学院法学研究科准教授 稗田健志〔Hieda Takeshi〕 神戸大学大学院法学研究科教授 多湖淳〔Tago Atsushi〕 砂原 昨年10月に『政治学の第一歩』という政治学の初学者向けの入門教科書を出版しました。そこで、この教科書を題材として、これからの政治学教育について議論する座談会をすることにいたしました。ただ、著者のわれわれだけだと、「ここの部分は書くのが難しかった」、「ここは見解が一致しなくて大変だった」などと、内輪話に終始してしまいそうですので、伊藤さんにお話に加わっていただくことにしました。伊藤さんは、政治史を本領としつつも、現代政治分析の分野でも国内外で活躍されていますので、政治学全体の中での本書の位置付けを俯瞰しながら忌憚なきご
社会福祉とは何か,なぜ必要なのか。戦後の「広義の社会保障」と関連政策をいくつかの異なった「事業集合」として捉え,その集合の形成・解体・転形と結合のプロセスや,社会との位置関係について,厚生(労働)白書を主な具体的素材として丹念に分析する。 ◆書斎の窓の「自著を語る」コーナーにて,著者が本書を紹介しています。 →記事を読む 序 章 社会福祉の新しい解釈を求めて 第1章 社会問題から社会福祉ニードへ─「ニード」の「オモテ」と「ウラ」 第2章 ニードと資源─ニード充足手段・ニードの分類・判定基準・受給資格 第3章 誰が何を根拠に決めるのか─権力と「弱者の武器」 第4章 白書分析の前提─視点と資料,厚生白書前の〈事業集合〉の特徴 第5章 戦後日本の社会福祉事業の異集合(1)─国民皆保険・皆年金と福祉6法体制の光と影(1956~1972年) 第6章 戦後日本の社会福祉事業の異集合(2)─福祉元年以降
東京大学大学院情報学環教授 北田暁大〔Kitada Akihiro〕 龍谷大学社会学部准教授 岸政彦〔Kishi Masahiko〕 北田 ここから岸さんのほうから事前にいただいた「社会の進化や変化を語るということが、社会学の『習い性』になっているのではないか?」という問題提起について考えてみたいと思います。つまりなにか充実したものがあって、それが希薄化して、消失していく。こういう図式、たとえば「マスコミから2ちゃんねるの時代を経てLINEへ」みたいな。 岸 書けちゃう書けちゃう。 北田 でしょう。まったく同じ図式で書けちゃう。この反復性みたいなものってどうなんでしょうね。つまり社会が「t型社会」から「t+1型社会」へと進化するという考えの元になっているものはなんなのか、と。 岸 この対談のテーマでもありますけど、社会学って大雑把に「なにを結局やってきたんやろな」っていう話ですが、じつは2
東京大学大学院情報学環教授 北田暁大〔Kitada Akihiro〕 龍谷大学社会学部准教授 岸政彦〔Kishi Masahiko〕 北田 (調査をするのは)社会学者じゃなくていいわけだから。 岸 あ、計量ができたら、それでいいって思われたわけ? なるほど。 北田 そう。でもそれなら、もう一方でルーマンとかハーバーマスみたいな理論の人が、それをちゃんとガードしなきゃいけないはずなんですよ。社会学だからこそできる精度のある調査ってものがある、と。でもあの人たちはまるっきり関心ないし、弟子たちもまるっきり関心ないでしょ。それで、みんな「死」に向かっている。ズーアカンプも――言ってみれば日本なら岩波書店みたいなところですけど――社長が替わって、このままでは「大塚家具」みたいになりかねない……みたいなことが言われてて、ズーアカンプのあの分厚いシリーズだって、なくなる可能性だってある。 岸 それは要
技術革新の影響をうけて新たな問題が次々に発生する著作権法の分野においては,判例の役割がとりわけ大きい。現在の著作権法を理解するために必須の最重要判例を厳選し,的確でわかりやすい解説を付した。幅広い読者ニーズに応える必携書。 1 著作物 (1) 総論/(2) 著作物の例示/(3) 応用美術等/(4) 編集著作物・データベース/(5) 二次的著作物 2 著作権の主体 (1) 著作者/(2) 職務著作/(3) 映画の著作物 3 著作者人格権 4 著作権の内容 (1) 依拠性/(2) 類似性/(3) 支分権/(4) みなし侵害 5 著作権の制限 6 権利の取引 (1) 権利譲渡/(2) 利用許諾/(3) 共有著作権の行使等 7 保護期間 8 侵害と救済 (1) 侵害主体/(2) 差止め/(3) 損害賠償/(4) 名誉回復等措置/(5) 刑事罰 9 一般不法行為 10 国際関係 計117件
東京大学大学院情報学環教授 北田暁大〔Kitada Akihiro〕 龍谷大学社会学部准教授 岸政彦〔Kishi Masahiko〕 岸 こないだ僕の大阪の研究会に北田さんが来てくれて、こんな話になりました。たとえば「社会意識」っていうときに、ものすごく全然違う2つのものを一緒に社会意識って呼んでて、1つは見田宗介の『まなざしの地獄』とかが代表です。あれは極端な例から、同時代の集合的な「社会意識」というもののあり方を抽出して、で、こうなる! みたいな。それが社会意識論って言われていた。 でも、じつは社会意識論って、同じ言葉で同じ授業で、ほとんどの大学でされているのは、社会心理学者がゴリゴリの計量でやってるやつだったりします。それも社会意識論って言われていて、たとえば、ケガレ意識が強い人ほど部落差別をする人が多い、みたいな感じのクロス集計、回帰分析をひたすらやっている。じつは量からいえば、そ
世界には2カ国以上が領有権を主張する土地が多数存在するが、逆にどの国家も領有権を主張していない土地は今日存在するだろうか。意外なことに2つある。1つは南極の一部である。南極は、英国、フランス、ノルウェーといった探検国やオーストラリア、ニュージーランド、チリ、アルゼンチンといった南半球の近接国が南極大陸の一部に領有権を主張している(2カ国の主張が重複する土地もある)が、西経90度から150度までの土地はどの国家も領有権を主張していない。この土地はMarie Byrd Landと呼ばれている(この地名は米海軍提督の妻の名前に由来する)。なお、南極条約では、南極に対する領土権・請求権は凍結状態となっており、無主地とも共有地とも規定した訳ではない。将来、この凍結状態が「解凍」された際に自国領土に有利な証拠を作成すべく、アルゼンチンは妊婦(基地勤務の軍人の妻)を南極基地に空輸した。妊婦は基地内で19
長谷部 恭男 (早稲田大学教授)/編 2015年08月発売 A5判並製 , 204ページ 定価 1,430円(本体 1,300円) ISBN 978-4-641-13192-7 憲法 安保関連法案のどこが憲法違反にあたるのかを読み解く。衆院憲法審査会で「憲法違反」の見解を示した長谷部恭男教授を編者に、元内閣法制局長官、元内閣官房副長官補、新進気鋭の憲法学者が、法案の問題点を指摘しつつ立憲主義のあるべき姿を追い求める。 ※電子書籍配信中!*電子書籍版を見る* ◆法学教室の「Book Information」コーナーにおいて,編集担当者が本書を紹介!! →記事を読む 【項目】 ●序論……長谷部恭男(早稲田大学教授) ●インタビュー「安保法案のどこに問題があるのか」……木村草太(首都大学東京准教授) ●対談「安保法案が含む憲法上の諸論点」……長谷部恭男・大森政輔(元内閣法制局長官) ●安保関連
東京大学大学院情報学環教授 北田暁大〔Kitada Akihiro〕 龍谷大学社会学部准教授 岸政彦〔Kishi Masahiko〕 岸 この対談は、「社会学はどこからきて、どこへ行くのか?」というテーマで進めたいと思います。社会学の現状を、研究環境や研究動向から、おおまかに捉えて、もういちど考えようと思っています。まず簡単に自己紹介から始めます。僕は2年前に、戦後の沖縄のことを論じた『同化と他者化――戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版、2013年)という本を出版して、そのあと『街の人生』(勁草書房、2014年)という、生活史のインタビューをそのまま載せた本を書いていますが、本を書くようになったのはこの2年くらいです。このあとも何冊か、順次出ることになっています。北田さんは、僕から見ると若いときから世に出ていた方で、1970年前後生まれの同世代のなかでは、燦然と輝くスターです(笑)
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