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ブックレビュー
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読者対象10名くらいの駄文です。別に冬至の柚子湯に相応しいような話じゃなく、関西の音楽評論家、白石さんのブログ記事を拝読していて感じたこと。たまには前頭葉を3ミクロンくらいは動かさないとさ。 http://d.hatena.ne.jp/tsiraisi/20111221 ここでは19世紀末から20世紀のイタリアオペラ業界で、どうしてヴェルディやプッチーニが他の凡百の作曲家から抜き出る存在たり得たのか、というお話がされています。 最近は、遠くは歴史学の20世紀後半にちょっと流行したアナル学派の影響なんだろうけど、「音楽のあり方をその時代の文脈に置いて考える」というやり方がなにやら凄く偉いらしく、所謂「古楽」とか「ピリオド奏法」なんてのは演奏側からのその手のアプローチなわけですね。 んで、「どうしてベートーヴェンは上京して10年もしないうちにやたらと演奏されたのか」とか、「なんで晩年のモーツァ
http://www.city.osaka.lg.jp/yutoritomidori/page/0000210923.html なんで「大阪」の「アーツカウンシル」の内容説明を帝都でやるんか、普通に考えれば「出資者を募ります」とか、「働きたい専門職員を日本中で募集します」って理由以外に考えられませんわなぁ。 んで、午後4時から抜けられない打ち合わせがあるもので、午後3時からの説明会の最初の部分、大阪市(だと思うんだが、どうもこのところ「府」の人だか「市」の人だかが分からぬ状況になっているみたいで)の府市文化部府市魅力創造局だかいうなにやら猛烈にアヤシイ名称の部署でこの「アーツカウンシル」を推進している現場の方が、どういうものなのかを説明して下さる部分だけを聞いてきたわけであります。 さても、ぶっちゃけ、この「アーツカウンシル」、やってる人が市だか府だかのお役人さんということからも明らかなよ
以下の文章は、エイプリルフールではありません。また、「書いるてあることはみんな嘘、信じるな!」という当電子壁新聞の基本方針とも些か異なります。信じて下さって結構です。←「それこそエイプリルフールじゃないの」と野次馬諸氏が思って下さると、メディアテラシー的には有り難いんですけど。 昨日、日本大学カザルスホールの現時点で予定されている最後の公開演奏会が終わりました。会場では、この空間の今後について様々な憶測が乱れ飛んでおりました。で、現時点で、世間に発表しても問題ないと思われる最低限の事実は以下。どこまで公表するか、公演終了後に同業者との意見の交換もあり、中には「何も言わない方が良いのではないか」との意見の方もおりましたが、小生の判断としてはやはり世間は知るべきだろうと思い、列挙します。 ・日本大学は、昨年の「2010年3月末を以て日本大学カザルスホールの貸し出しを停止する」という発表以降、一
毎日新聞の本日のウェブ版に、このような記事が上がりました。書き手の名前をウェブの海で検索するに、書いてるのは演劇系の文化部記者さんみたい。記者が自分のジャンルをやってれば本が出せた最後の世代の人ですね。 http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20100205k0000m070112000c.html 取材した先がミエミエの記事で、ある意味、とっても正直な記者さんなんだろうなぁ、としか思えぬわけですが、ま、情報の出所が判らんよりはよっぽど良い。 この電子壁新聞の前に立ち止まってるような輩には余計かもしれんですけど、蛇足ながら一応、説明をしておきます。 この新潟のタンツ・カンパニーの主催者さんは、地方文化振興業界というべきか、公立芸術カンパニー業界では有名な若きカリスマ論客さんです。きっちりと纏まったことを喋ってくれるし、結果も出している、最も取
本日、フィンランド大使館で作曲家アホ氏の講演会が行われました。オープンなものではなく、作曲家、関係者、記者、ジャーナリスト、評論家らを相手とした小規模な会。会議室で親密な空気の中で開催されました。長老作曲家T.I氏、現代日本を代表する世界的作曲家H氏の両巨頭、初夏にルーマニアにご一緒したブロックフレーテの鈴木氏、などなど、錚々たる顔ぶれでありました。なんせ、アホ氏の隣に座ってるフィンランド大使館文科担当官にしてからが、かのシベリウスQのチェロ奏者だもんねぇ。アホさんはこんな人。その辺に落ちてた写真。今はもうちょっと痩せてます。なんか、中学の社会の先生みたいな、じみぃな感じの方です。 で、明日、読響が日本初演するチャペックの『虫の生活』を台本とするアホ氏のオペラ「虫」をベースにした第7交響曲の音を交えた説明などがあった後、質疑応答で、些か場違いになりかねない質問をさせていただきました。こんな
ものすごい題だけど、大した話はしませんから、期待しないように。 去る9月8日の日本経済新聞夕刊16頁に、「サントリーの文化支援」を巡っての記事が掲載されました。この新聞社、このような記事はウェブでは読めるようになっていないので、当電子壁新聞におこしのどのくらいの方が目を通したか分からぬ。関心のある方は、近くの図書館の新聞バックナンバーでも眺めて下さい。著名入り記事で、「大阪・文化担当 田村広済」と記されています。 ここにベタベタ貼りつけないと訳が判らんでしょうが、さすがにそういうわけにもいかないでしょう。以下は記事を読んでいる方を前提にした話。読んでない人は、仕事にでも戻って下さいな。 論旨を纏めれば、「サントリーのようなタニマチで文化に金を出していた企業が撤退する時代になった。地域は文化拠点をどう守るべきなのか」と始まり、サントリーホールディングス(この春にホールディングスになった)が大
昨日、大阪に向かう前に湾岸で毎日の朝刊を開くようにウェブを開けたら、某新聞のサイトに「樫本大進氏がベルリンフィルのコンマスに」って記事が上がってました。敢えて貼りつけませんが、多くの皆さんもご覧になったことでありましょー。 眺めた瞬間、「あ、やべえええなぁ」と思ったわけであります。 それから湾岸から伊丹までひとっ飛び、あれこれ用事を済ませ、はたまた長大な「マタイ受難曲」を聴き終え、同業者Y氏と絶対に他人様には漏らせないような話をしながら梅田のガード下で立ち食いのカレー饂飩喰って(たいそうおいしゅうございました)、宿に戻ってきたら、おおおお、何人かの人から「大ニュースききましたか!」ってメールが来てたり、はたまた他の新聞も辞令出しちゃったり。 ああああ、この盛り上がりっぷり、こりゃあ日本のマネージャーの某Jアーツさんは頭抱えちゃってるんじゃないかなぁ、どーすんねん、とお節介にも心配してあげて
佃の庵を出て、国会議事堂の足下で地下鉄乗り換え、サントリーホールの前を抜け、そこからはもう延々とどこだか判らぬ地名の街を半分地下みたいな掘り割りで走り、いつの間にやら多摩川を越え小一時間、遙か駅前から富士山を望むが港は見えず、ヨコハマ港谷間に育った嫁さんに言わせりゃ「あそこは横浜じゃない」って山ん中、日吉まで行ってまいりました。 日吉ってば、慶応の丘しかないわけで、何の用事かってば、慶応大学が去年造った音楽ホールに行くこと。建物に行くというよりも、ここで開催される演奏会を見物に来た。 http://musicology.fbc.hc.keio.ac.jp/concert/korekara2007.html アートや芸術で「ヨコハマ」をブランドにしたくてたまらない横浜市がいろいろと仕掛けている装置のひとつに「クラシック・ヨコハマ」ってのがあります。 http://yokohama.maini
ちょっと前に、あるところで「コマーシャリズム」という言葉を巡って相容れない意見の方と議論(になってないんだけど)をする必要に迫られました。その方は、「あなた方のような興行師のお陰で音楽がコマーシャリズムに堕落してしまい、芸術家の精神がゆがめられている」と主張なさる。あるフェスティバルの最後のスポンサー向け無料招待コンサートの内容がお気に召さなかったようなんですけど。 で、その方は、どうもヨーロッパの芸術家は極めて芸術性が高く、アメリカの音楽家は商業主義的でダメである。特にアメリカのアジア系音楽家は最悪だ、という主張なんですわ。 さても、今、ヴィーンにいます。数ブロック行くと、ブラームスが晩年に住んでいたところ。反対に同じくらい行くと、シューベルトの最後の家。向こうにはブルックナーが住まわせて貰って最後の頃の交響曲を書いていた宮殿跡もある。冬の初めの晴れたり曇ったりの半端な空。 ええ、ご存じ
久しぶりにまともな時間に夕刊などという紙媒体を拝読していて、興味深い記事に眼が釘付けになりました。文化欄ですから、ウェブには上がらないでしょう。東京の音楽業界の方にはお馴染み、朝日新聞文化部の吉田純子記者のクリーンヒット、ちゅーか、ピッチャー強襲内野安打、というか、振り逃げホームラン、かも。 本日、3月16日、朝日新聞東京夕刊7面文化欄です。「クラシック演奏会トラブル急増~キレる客対策、業界本腰」というなんとも刺激的な題です。ほーれ、読みたいでしょ。今、夜の9時前、まだ駅のキオスクなどは閉まるギリギリですけど、売ってると思いますよ。コンビニって夕刊あるんだっけ。ええ、浜離宮朝日ホールのロビーには、その日の朝日夕刊が山積みになってもってけどろぼー状態になってますけど、あんな場所は他にはないでしょうね。築地の朝日東京本社も、壁新聞にして貼ってる場所はなかったような気がするなぁ。聖路加の向こうの
仁川っても、「横浜」と言われても広過ぎ、大桟橋や南京町ならぬたまプラザーや瀬谷、はたまた鶴見に泊まりながら「横浜に滞在中」というのが些か気がひけるようなのと同じで、巨大な地下鉄と韓国国鉄ジャンクションの上に聳える東横イン仁川の17階から眺めても、金日成軍の意表を突いてマッカーサー軍が上陸してきた遠浅の海も、アジア最大の空港のひとつとリンクして機能し半島南の経済大発展の玄関口となっている貿易港も、まるで見えやせんわい。アーツセンターそのものは、正に横浜みなとみらいみたいなランドマークを目指して建てられてるじゃけど、そんなんどこじゃ、って場所でありまする。 仁川広域都市圏の東の外れ、ソウルと仁川に挟まれたそれこそ「川崎」って感じの豊川の西隣に接する豊平…っても札幌郊外じゃあなく、仁川の港地区からソウル市内に向かう乗換駅「プピョン」ってとこ。アーツセンター仁川へは地下鉄1本30分くらいで、富川ア
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