サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
Appleイベント
zhongdanhai.hatenablog.com
先日、京都方面の腐険道を走行すべく車を走らせていた。帰宅後、走行した標題の路線を地理院地図で確認するとおやっと思うことがあった。 奇妙な県道指定 この地図の中央、石山(ICと表記されているが見切れている)から醍醐寺に伸びている黄色で示される道、府道・県道醍醐大津線は大津市南部から京都市伏見区に抜ける700番台の狭隘な一般道である。いや、この説明は正確ではない。京都市内に車両通行不能区間が存在するので車では抜けることができないのだ。 道幅は狭く、山間部をヘアピンカーブを繰り返しながら蛇行するよくある分断険道ではあるのだが、府県境沿いに奇妙な記載を見つけた。 地図記号を確認すると太線が車道、黒線が軽車道(狭隘な道)、点線が徒歩道である。 黄色マーカーの県道指定が太線になされているが、県境付近で外れ、徒歩道にマーカーが引かれて、京都市内に入るとすぐ元の車道に合流している。車道は道なりに存在してい
火事と喧嘩は江戸の華、では選挙の華は?保守分裂である。 保守分裂とは自公の与党内で公認調整が付かず、定数以上の保守系候補が立候補することを指す。一番よく見られるのは保守王国の地方部で首長選が保守系議員の同士討ちとなるパターンだが、今回の衆院選では諸々の要因で多数分裂が見込まれるようになった。今回は類型別に自民党同士、もしくは保守系無所属との殴り合いが見られそうな選挙区を紹介していく。 保守分裂の妥結方法 その前に国政選挙で党内の候補者が2人になってしまった場合どのような解決方法があるのかを説明する。 一番分かりやすいのは片方を比例代表単独で処遇する方法か、立候補を断念(国替え・引退)させる方法である。例えば奈良4区、熊本5区が選挙区削減により廃止になり新奈良3区、新熊本4区を地盤とする現職が2人になった際、奥野信亮(奈良4区)、園田博之(旧熊本4区)の両現職は無条件で比例代表に回った。両人
百貨店と言えば斜陽、不振と言われて久しい業界ではあるが、今もある種のステータスとして認知されている憧れの場所であることは間違いない。普段百貨店に行かない、縁が無いと思っている人でもいくつか百貨店の名前を挙げてほしいと言われれば「三越、伊勢丹、高島屋…」と諳んじることができるだろう。では「三中井」という名前の百貨店の存在をご存じだろうか。かつて三越と肩を並べたこともあるこのブランドは今は一店舗も残っていない。今回は近江商人が一代で築き、消えていった幻の百貨店の足跡をたどる。 三中井百貨店とは 三中井百貨店は戦前期に朝鮮を中心に広く満州、中国本土に最盛期には21店舗を展開した百貨店である。三中井は近江商人で呉服小間物商「中井屋」を営む家に生まれた三代目中江勝治郎、西村久次郎、中江富十郎、中江準五郎の4人の兄弟が明治末期から昭和にかけて1代で築き、敗戦によって全店舗を喪って再建もならず消えていっ
昨今、カーボンニュートラルや脱化石燃料が取り沙汰される世の中となっているが、かつて国内自給率100%を誇る化石燃料があったことをご存知だろうか。 忘れられたエネルギー、亜炭 亜炭(あたん)は岐阜県や宮城県で産出された純度が低い石炭で、学術的には褐炭と呼ばれるものの一部に当たる。 亜炭は不純物や水分が多く着火性が悪い、得られる熱量が少ないなどの理由で高熱を必要とする工業には向かなかったが、燃料事情が悪化した戦中から戦後しばらくの間、家庭用燃料などで大いに活用された。ところが、現在日本では燃料としてまったく利用されていないばかりか、その存在すら忘れられている。先述の欠点が仇となり、エネルギー革命を乗り切れなかったのである。木炭以上褐炭石炭未満という立ち位置の「忘れられたエネルギー」を辿っていく。 平子亜炭炭鉱 さて、ここ滋賀県でも亜炭の炭鉱は見られた。滋賀県の地質としては200万年前まで琵琶湖
前回の記事を読んでください。 zhongdanhai.hatenablog.com 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語(通常版) [Blu-ray] 発売日: 2014/04/02 メディア: Blu-ray さて、TV版の放送から2年後に放映となったのがこの新編叛逆の物語である。 この時点で視聴者/観客の頭には「まどかがその身をもって世界を作り変えて魔女は消滅し、魔法少女が魔獣と戦う新たな宇宙が創造された」という知識がインプットされている。ところが、映画本編ではTV版最終話で見せた弓使いのほむらではなく時間遡行前の眼鏡ほむらが、魔獣ではなくナイトメアなる敵と戦うストーリーが展開されていく。まったくもって拍子抜けだが、それは物語の舞台装置でしかない。この映画は3つのアクターが独自に行動してせめぎ合う重層的な構造となっている。そしてその前に、TV版で蒔かれたこの物語に至る"種"
昨年(2018年)の10月、北海道は帯広にあったドイツ風テーマパーク、グリュック王国を訪れた。 ここがかつての正面入口だが… 早朝とは言え広めの農道沿いで人目につく上に入ったら殺すオーラが凄いのでここからの侵入は難しい。 脇から突入する。 何らかの看板。 侵入後息つく間も無く巨大な城が目の前に現れた。 かつての目玉施設であるビュッケブルグ城を模したホテル。草木が生い茂っていたので全景を撮ることが出来なかった。 内部(テラ)へ_ 内装も精密に再現されていたらしいが閉園から10年の歳月はその面影を消し去っていた。(なぜかここだけ上手く撮れず写真のブレが酷い) 写真からはバブルの香りがするが実際は非常にカビ臭い。 ここも相当臭い。湿気の少ない秋の北海道にも関わらずこれなのでドイツ建築は日本の風土に合わないのだろう。 ホテルの裏口を出ると窓が完全に破壊されてオープンカーになった車があった。 裏側も
ツイッターにも人生にも疲れてしまったのできれいな石を求めて田上山に鉱石を探しに行くことにした。 田上山(たなかみやま)は奈良時代の昔に平城京造営のために森が切り開かれて以来ハゲ山で、明治期以降砂防の観点から植林が続けられてきた。 さて、トパーズと水晶が眠るという中沢晶洞へは県道109号不動寺本堂線を山に向かって進んでいった先にある。 車両の侵入を防ぐゲートの手前に丁度良い駐車スペースがあり(森林組合の所有地らしい)、そこに車を駐めて徒歩で登っていく。 ゲートの奥も割合状態の良い舗装道路が続き、0.5キロ毎に距離を示すポールが立っている。 (指が入ってしまった) ゲートの奥の道も滋賀県大津土木事務所の管理らしく、一応県道のようだが、車両通行止めにしているのは維持の関係からだろうか。 麓にある田上小と上田上(かみたなかみ)小の卒業記念植樹が傍らにあった。小学生の足でここまで来るのは大変だろう。
00年代にインターネットでその名を馳せたアンサイクロペディアというサイトがある。 言わずと知れたネット百科事典であるWikipediaのパロディというコンセプトで、「誰でも編集できる自由気ままな百科事典」を謳っているサイトである。それがとうとう最終局面を迎えている。 かつてのアンサイクロペディア かつては[[あああああああああ!]]や [[1=2]]など外部で取り上げられるような記事も多く生まれ、10年ほど前にインターネットをやっていた人間なら必ず一度は覗いたことがあるだろう。 2005年の日本語版開設以来順調に規模を拡大し、07年に5000記事、08年には10000記事を達成するなど00年代の終わりに全盛期を迎えていた。 この頃には単なる世相の風刺に留まらず、旬のアニメやエロゲに関する記事など、オタクの総合百科事典としてのちのニコニコ大百科やピクシブ百科事典のような機能も備え、隆盛を極め
2021.1.3 タイトルがしっくり来ないので改題しました。 新海誠監督最新作「天気の子」が公開された。今回も前作に続き観客にダメージを与える作品となっていた。 何がダメージを与えるか 新海作品に共通して描かれるものに「引き裂かれる2人」という表象がある。第一作の「ほしのこえ」が宇宙と地球に引き裂かれる2人のストーリーだったのが代表的で、その後の「秒速」「雲のむこう」「星を追う」「君の名は」でも共通して主人公2人に何らかの障害が降りかかる。そして今回の「天気の子」では何が2人を引き裂くことになったのか、それは社会であり、社会の「願いには相応の対価がある」という冷徹な法則である。 「天気の子」の序盤では大都会東京の巨大さ、複雑さが描かれ、帆高はその中で生きていくことがままならず、挫折する。ここで東京(≒社会)が徹底して大きな存在として描かれることは隠された伏線である。 中盤にかけて帆高は編集
表題の通り関西の私大(文系)を卒業した。端的に言って最低の4年間だったがなぜこうなってしまったのかも含めて振り返っていきたい。 前史 まず大学生活を振り返るには、片田舎の公立中学を卒業し、県内中枢都市の進学校に進んだ高校時代の総括から入らなければならない。中学時代殆ど勉強しなくても点数が取れる状況だった私には勉強をする習慣が身についておらず、高校入学後に成績が急降下し、大学進学に際して困窮することとなった。当時の私の学問的興味の方向は歴史などの人文科学だったが親より「文学部なんかに行ったら就職先が無い」との助言もとい脅迫を受けたことと、自分の学力で文学部となると必然的に私立となり国公立志向を捨てられなかったことから文学部受験を断念。結局社会科学系の学部を受験したが国立はあえなく不合格となり、結局私大に進むこととなった。 1回生 受験は不本意な結果に終わったものの、入学当時は気持ちを切り替え
石油コンビナートや四大公害病四日市ぜんそくでその名を知られる三重県四日市市。県都津市を凌ぐ三重県下最大の都市であり、国際港湾でもあるその街の一角に戦後がある。 JR線の中心駅であるJR四日市駅の外観。JRの中心駅と言うと賑わいがありそうなものだが、三重県は近鉄王国。数百メートル離れた近鉄四日市駅周辺が繁華街となっているため、JR四日市駅は巨大な駅舎と比べて周囲の活気はまったく無い。 内部も閑散としている。(券売機左横のJRの旅行代理店が潰れている) そんな状況だから当然キヨスクは無いが、ホットスナック自販機がある(昔のサービスエリアか?)。完全に過去の遺物のように思えるが新商品を投入している、根強いファンが居るのか? 駅前は人口30万の都市にしては広すぎる一直線の大通りが伸びており、活気の無さも相まって昭和というより共産圏の首都のような趣。たぶん岐阜駅前の黄金の信長像を持ってくればもっとそ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『なんでも言及してやろう』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く