たとえば、今、成績が1のスタート地点にいて、1000の成績目標に向かって勉強しているとしましょう。幾何級数の特徴は、最初は伸びがゆっくりだということ。勉強してレベルアップしても成績は2。さらに勉強してレベルが上がると4になり、8、16と効果が累積していきます。こんなに努力したにもかかわらず、現在の成績は32。目標の1000の高みからすればスタート地点から変わっていないように思える。この時点では多くの人は、「なぜこんなに勉強しているのに成績が上がらないのか」「才能がないのだろうか」と悩みます。そして1000の成績になった人を眺めて、「とてもかなわない」「ああいう人を天才というのだろう」と嘆息することでしょう。しかし、嘆く必要はありません。忍耐強く勉強を繰り返せば、その後、成績は64、128、256、512……とみるみる上昇するからです。勉強の成果というのはそういうもので、すぐには表れませんが