部品表の発達史 「部品表」(BOM:Bill of Materials)という言葉をご存じだろうか? 「毎日使っているよ、知ってて当たり前じゃないか」 「何となく聞いたことはあるが、詳しくは知らない」 「まったく聞いたこともない」 部品表に対して抱くイメージは立場によってさまざまであろうが、少なくとも製造業のITに携わっている方であれば、直接的であれ間接的であれ、何らかの形で部品表にかかわっているはずだ。それぐらい、製造業にとっては重要なインフラなのである。 部品表は1960年代から1970年代にかけて、大型汎用機上でMRP(資材所要量計画)システムが実用化されるに当たって誕生したインフラだった。製品の組み立てを行うときに必要な部品を、その組み立て順序に応じて階層的に表現した表(データベース)が部品表である。これはMPS(基準日程計画)と同様に、MRPシステムを運用するためには必須のインフ
【第15回】埋まらないシステムと業務の溝(1)~ITをすぐ「システム構築」から考えない:三方一両得のIT論 IT部門がもう一度「力」をつける時(1/2 ページ) 企業に情報システムを導入する目的は、ユーザー部門の仕事が便利になるからでもなければ、IT部門の自己満足のためでもない。企業が最大限の利益を上げるためだ。本質を見極めずにやみくもにシステムを入れても失敗する。 わたしは、前職の製造業で入社以来システム開発や運用、企画、教育などに携わってきた。なかでも開発や運用の標準化に10年以上携わった経験が、わたし独自のあるべきシステム論の源になっている。本当に現場で役に立ち、しかも急激な事業環境の変化にも柔軟に対応できるシステム化とはどういうものか。 導入しても使われないシステム システムの標準化の目的は、システム開発の生産性と品質向上の双方を実現するものだ。だから、わたしは要領よく仕事を進める
IT問題を一挙解決できると称する技術が現れては消えていくのを見てきたので、新しい打開策が見つかったと言われても、わたしは簡単には信じない。しかし、サービス指向アーキテクチャ(SOA)は約束通りのことを実現できるもののようだ。わたしがSOAに希望を持っているのは、ITにとってのSOAは、製造業にとってのマスカスタマイゼーションになる可能性があるからだ。 マスカスタマイゼーションでは、完成に近い標準的な製品を在庫として少数持ち、できるだけ顧客に近い所で、そしてできるだけ遅い段階で組み立てる。この標準パーツの在庫から、顧客の要望に合わせてほぼ無数の組み合わせの製品を組み立てることができる。例えば少数のレゴ(LEGO)ブロックを組み合わせて驚くほどバラエティに富んだ「製品」が作れることを考えてみるといい。われわれ優秀なIT族が、優れた設計の考え抜かれたサービスを必要に応じて必要なときに組み合わせれ
製品情報管理(PDM)(せいひんじょうほうかんり)(英:PDM(Product Data Management))とは、PLM(英:Product Lifecycle Management:製品の設計・開発・保守・廃棄・リサイクルなど、製品のライフサイクル全体を通して、製品関連情報を一元管理する考え方)の実現を支援するシステムである。 概要[編集] 設計期間短縮と設計品質向上を同時に実現できるシステムとして、[現在もっとも急速に発展している]製品設計支援システムの1つである。PDMシステムの出現で初めて、チーム設計、コンカレント開発、マルチサイト開発などのコンセプトが、実際に実現可能となった。近年では、PDMシステムとBOM (部品表) システムとは融合しつつある。 情報の一元管理を実現した例として開発部品表 (E-BOM) と生産部品表 (M-BOM) などの部品情報を一元化し、営業・購
パソコンや家電製品などでは,光ディスクなどを機器の前面に飛び出してくるトレイに載せて挿入,排出できる仕組みをこう呼ぶ。これに対して,製品開発プロセスの分野でフロントローディングと言った場合は,一般に業務の初期工程(フロント)に負荷をかけ(ローディング),作業を前倒しで進めることをいう。 特に製品開発における,初期段階での品質の作り込みのことを指す場合が多い。できるだけ早いうちに問題点を洗い出してこれをつぶし,初期段階から設計品質を高めておこうというものだ。従来は試作後に実施していた検討を,試作品のない設計初期にデータを使って検討するのである。 概念としては新しいものではない。コンカレント・エンジニアリングとともに3次元設計を進める狙いの一つとなっており,多くの企業が恒常的に取り組んでいる。 コンカレント・エンジニアリングが,データを早くから供出することによって,製造や試作など設計以外の部門
帳票ベンダ・インタビュー 第22回 3DデータのExcel帳票で 日本製造業の現場力向上を 吉田育代 2008/2/22 オープン環境の企業情報システムにおいて、帳票ニーズはいまどのような状況になっており、それに対して帳票ベンダはどのようなソリューションを提供しているのか。帳票ベンダへの直接取材でその解を探るシリーズ。第22回は、ラティス・テクノロジーの「Lattice3D Reporter」を取り上げる。これは、同社が開発した3次元CADデータの軽量化技術XVL(eXtensible Virtual world description Language)を基にした帳票作成ツール。従来は共有が困難だった3次元データを、Excel上で取り扱えるようにした。対象市場を製造業界に絞り込んでおり、3次元データ入りの部品表や作業指示書を流通可能にすることで、製造現場の“見える化”促進を目指している。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く