*以下の記事では、現在公開中の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の内容と結末が述べられていますのでご注意ください。 突然であるが、フェミニズムの目的は何だろうか? それは、フェミニズム自体を終わらせることだ。性による不平等をなくすことがフェミニズムの目的であるなら、その目的が達せられることとは、フェミニズムが不必要な社会が訪れることに等しい。 確かに部分的にはそう見えなくもない。とりわけ、ポピュラーなフィクション、特に映画や漫画やアニメを見ると、ここ3〜40年はパワフルな女性を主人公とする物語にあふれている。それに現実の上で対応するのが、例えばフェイスブックのCOOであり、『リーン・イン』の著者であるシェリル・サンドバーグだろうか。「ガラスの天井」を打ち破ってグローバルに活躍し輝く女性。輝くと言えば日本政府が女性活躍を口にする際に想定されているのはそのような女性なのだろうか。