「パ行が」。 音が持つイメージについて研究する学者が、こんな研究成果を発表している。音そのものがイメージを持つ「音象徴」という現象から、日本人には「」と感じる音があるそうだ。それならば、理論上「」言葉を生み出すことは可能なのか。研究者に話を聞いた。(デジタル編集部 古和康行) ■研究のきっかけは「ぱるる」 「パ行がと感じてから、音と『』の関係性を調べてきました」 オンライン取材に応じた、関西大学部准教授の熊谷学而さん(音声学)はこう語る。 そもそも音がイメージを持つ、とはどういうことだろうか。「あ」や「い」といった「音」は意味をなさないというのが一般的な考え方だ。「あい」と音が結びついたときに「愛」という言葉が成立して意味を持つ。 一方で、音象徴は音そのものがイメージを持つ、という考え方だ。例えば、「コロコロ」と、「ゴロゴロ」を聞き比べると、コロコロは小さいけれど、ゴロゴロは大きいものが転