月面など、宇宙で人類が生活する際に野菜などの食料を生産するための技術を研究する「宇宙園芸研究センター」が千葉県松戸市にある千葉大学松戸キャンパスに設置され、17日、開所式が開かれました。 アメリカを中心として日本も参加する国際的な月の探査計画「アルテミス計画」では、人類を再び月に送るだけでなく、月面での長期間の居住も想定され、現地で新鮮な食料をどう確保するか、研究が進んでいます。 こうした中、国立大学で唯一、園芸学部を持つ千葉大学は、月の地下などに設置する「月面農場」で野菜や穀物などの食料を生産する技術を研究しようと、松戸キャンパスにことし1月、「宇宙園芸研究センター」を開設しました。 17日に行われた開所式で、中山俊憲学長は「今後の発展が期待される有人宇宙活動に対応すべく、センターを宇宙園芸研究の拠点としていきたい」とあいさつしました。 センターでは、重力や圧力が低い宇宙の特殊な環境下で