アフリカで類人猿ボノボの野外調査が始まって半世紀がたった。同じ類人猿のチンパンジーはオスが激しく争うが、ボノボは平和を好む。日本や欧米の研究チームの長年の調査によってボノボの「メスが強い社会」が平和につながる仕組みが明らかになってきた。チンパンジーは進化的にヒトに最も近い類人猿だ。チンパンジーのオスは攻撃的で、集団間や集団内で殺し合うことがある。まるでヒトのようで、戦争の進化的な起源を探ろうと
懸賞金は、じつに100万ドル…! 名だたる数学者を惹きつけた「面積が5」になる三角形の問題が、なんと、いまだ未解決の「超」難問につながった 「素数シリーズ三部作」(『素数が奏でる物語』『素数はめぐる』『有限の中の無限』)でブルーバックスを代表する人気著者コンビ・西来路文朗さんと清水健一さん。最新刊『ガウスの黄金定理』も大好評のお二人が、新しい「数の世界」を案内してくださいます! 今回は、今日5月5日にちなんで、「5」にまつわるお話です。 自然数のなかで、奇数としても素数としても「3番目」の「5」ですが、じつは意外に知られていない「興味深い」性質があるそうなのです。 その性質を深掘りすると、あの「ミレニアム懸賞問題」にもつながっていくというのですが……!? 5は最小の……? 人にそれぞれ個性があるように、数にもそれぞれ個性があります。 今回は、5月の5にちなんで、自然数5がもっている個性を1
英エクセター大学などはシャチやシロイルカなどハクジラの仲間に閉経がある理由の一端を解明した。娘と生殖を巡る競争をせず、寿命は約40年延びていた。食べ物を分け合うなどの世話をし、群れの生存率を高めるのに貢献しているという。閉経は哺乳類でも珍しく、メスが繁殖できる期間を
東京大学の坂本健太郎准教授らは、ウミガメが潜ると急激に心拍数が下がることを突き止めた。クジラなどの哺乳類と同様に深く潜るほど心拍数は下がっており、特に140メートルより深くなると1分間に2回にまで減った。これまでウミガメの心拍数を測るには甲羅に穴をあけて装置を取り
岡山大学の沈建仁教授などは、植物の光合成を担うたんぱく質に存在する触媒が、水分子を取り込む瞬間を捉えるのに成功した。光合成を人工的に再現して、有用な物質を作る人工光合成の技術開発に役立つ可能性がある。成果は英科学誌ネイチャーに掲載された。沈教授は2011年に光合成を担うたんぱく質の結晶構造を解明し、ノーベル賞候補にも挙げられる。光合成は、植物や藻類が太陽光を利用して水と二酸化炭素(CO2)を分
生命のゲノム(全遺伝情報)を設計し、狙った機能や性質を持つように自在に変えられないか――。合成したゲノムに置き換えた「人工細胞」が細菌だけでなく、より人間や動物に近い細胞でも実現しようとしている。薬や化学品原料の製造に使うだけでなく、探索が進む「天然水素」と組み合わせた脱炭素で革新を起こすかもしれない。ゲノムの約50%を人工合成したものに置き換えた酵母を作った――。2023年11月、米ニューヨ
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