アフリカで類人猿ボノボの野外調査が始まって半世紀がたった。同じ類人猿のチンパンジーはオスが激しく争うが、ボノボは平和を好む。日本や欧米の研究チームの長年の調査によってボノボの「メスが強い社会」が平和につながる仕組みが明らかになってきた。チンパンジーは進化的にヒトに最も近い類人猿だ。チンパンジーのオスは攻撃的で、集団間や集団内で殺し合うことがある。まるでヒトのようで、戦争の進化的な起源を探ろうと
東京大学の坂本健太郎准教授らは、ウミガメが潜ると急激に心拍数が下がることを突き止めた。クジラなどの哺乳類と同様に深く潜るほど心拍数は下がっており、特に140メートルより深くなると1分間に2回にまで減った。これまでウミガメの心拍数を測るには甲羅に穴をあけて装置を取り
クモザル、オマキザル、マーモセットなどの南米大陸のサルは、アフリカやアジアの霊長類とは別の、独自のグループを形成している。彼らは南米で誕生したわけではなく、古生物学者たちは何十年も前から、どこからどのようにして霊長類が南米に到達したのか不思議に思ってきた。有力な説は、今から4000万年〜3200万年前に、これらのサルの祖先たちが天然の「いかだ」のような植物に乗って大西洋を渡ってきたというものだ
文筆家・川端裕人氏がナショナル ジオグラフィック日本版サイトで連載中の「『研究室』に行ってみた。」は、知の最先端をゆく人物の研究に迫る人気コラムです。今回は鳥の進化や生態系での役割などについて鳥類学者の川上和人さんが解説するシリーズを転載します。空を飛ぶ能力ゆえの「すごさ」「面白さ」にハッとさせられます。◇ ◇ ◇2013年、東京都西之島の南西海域で大きな噴火があり、2年間にわたって多量の
文筆家・川端裕人氏がナショナル ジオグラフィック日本版サイトで連載中の「『研究室』に行ってみた。」は、知の最先端をゆく人物の研究に迫る人気コラムです。今回は鳥の進化や生態系での役割などについて鳥類学者の川上和人さんが解説するシリーズを転載します。空を飛ぶ能力ゆえの「すごさ」「面白さ」にハッとさせられます。◇ ◇ ◇小笠原の島々で、海鳥が生態系のパーツとしてどのような機能を持ってきたのか。
ブラジルのアマゾンに生息するスズメの仲間、スズドリが求愛行動の際に電車の通過音よりも大きい鳴き声を出すことが確認され、研究チームは世界で最も大きい鳥の鳴き声が測定されたとしています。 それによりますと、ブラジルのアマゾンの熱帯雨林に生息するスズドリのオスが、そばにいるメスへの求愛行動の際に発する鳴き声を調べたところ、最大で125デシベルが測定されたということです。 日本の環境省や自治体の基準によりますと、125デシベルは「パチンコの店内」の90デシベルや、「電車が通ったときのガード下の音」の100デシベルを上回る大きさです。 スズドリは鳴き声が大きいことで知られていましたが、研究チームは今回の調査で、世界で最も大きい鳥の鳴き声が測定されたとしています。 公開された映像では白色のスズドリが体をくるりと回転させながら、大きく口を開き、甲高い鳴き声を発している様子が確認できます。 求愛されたメス
シベリアの永久凍土の中から絶滅した肉食獣「ホラアナライオン」の赤ちゃんが、極めてよい保存状態で見つかり、発見したロシアと日本の研究チームは、今後、詳しく調べて謎が多い生態の解明につなげたいとしています。 体長はおよそ40センチ、体重はおよそ800グラムで、生まれたばかりのメスと見られ、およそ3万年前のものと推定されるということです。 研究チームがシベリアで「ホラアナライオン」を見つけたのは4体目ですが、毛や皮のほか、脳や肺、心臓などの臓器も残り、保存状態はこれまでになくよいということで、まるで眠っているような表情をしています。 また近くからはおよそ3万年前のオオカミの頭部も見つかり、骨や筋肉だけでなく、眼球や舌までほぼ完全な状態で残されていたということです。 研究チームの東京慈恵会医科大学の鈴木直樹客員教授は「ここまで保存状態がよいものが見つかったのは初めてで、謎が多い古代の動物の生態の解
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