京都大学などが大気中の熱や気流を制御して豪雨被害を抑制する技術開発に取り組んでいる。豪雨を引き起こす積乱雲ができるメカニズムに介入、天候を人工的に操作することを目指す。自然現象への関与は水資源の枯渇など新たな問題を生む可能性もあることから、適切な技術の運用方法を並行して検討する。2040年にも社会実験をはじめ、50年の実用化を狙う。研究は京大や愛媛大など6大学や防災科学技術研究所などの研究機関
1980年から2000年までに比べて2001年から2020年までは、 ▽日本やフィリピン周辺の「北西太平洋」で13.8%減り、 ▽オーストラリア周辺などの「南半球」で15.9%減った一方、 ▽アメリカの東海岸周辺の「北大西洋」では33.6%増えていました。 地域ごとの差を調べるため、過去およそ40年間、大気や海洋の変化に加えて、工場などから排出される大気汚染物質の状況も考慮してシミュレーションしたところ「北西太平洋」および「南半球」での台風など熱帯低気圧の減少と「北大西洋」での増加には大気汚染物質の増減が関わっていたことが確認できたとしています。 大気汚染物質などの小さな粒子「エアロゾル」には日射を遮る「日傘」のような効果があるため、中国やインドなどで大気汚染物質が増えたことで周辺の陸地は海に比べて暖まりにくくなり、台風や熱帯低気圧の発生に必要な西からの風が抑えられたとしています。 また、
地球の温暖化が生物の存在を揺るがそうとしている。生態系の均衡が崩れるばかりか、気温が限界を超えるだけで生物のあるべき姿すら一変してしまう。人類も例外ではない。これまでの暮らしや文化の存亡にもかかわってくる。豪雨が街を襲い、山火事が木々を焼き尽くす。異常気象を伝えるニュースが世界を駆け巡る。「このままでは人類が危うい」。米ジョンズ・ホプキンス大学のアルトゥーロ・カサデバル博士はいう。恐れているの
九州地方に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」は、積乱雲が次々と生まれる「線状降水帯」が引き金だった。梅雨前線に向かって海面から上昇した湿った空気がぶつかり大雨になった。地球温暖化によって海水温が上昇すれば、今後も日本列島が豪雨に見舞われる危険性は高い。線状降水帯は大雨をもたらす積乱雲が次々と発生して起きる。通常の積乱雲は30分から1時間程度で雨を降らして消えるが、線状になった積乱雲は長
資金難で閉鎖の危機にある京都大の花山天文台(京都市山科区)の運営を支援するため「花山宇宙文化財団」が設立され、17日の記者会見で、今後も運営を継続すると明らかにした。設立は1日付。クレーン大手のタダノ(高松市)が10年間で計1億円を財団に寄付し、天文台を管理する職員の人件費に充てる。同天文台はアマチュア天文学の聖地として知られる。京大は昨年、岡山天文台(岡山県浅口市)に東アジア最大の光学赤外線
島根大学の研究者などで作るグループは、サクラの代表的な品種「ソメイヨシノ」の遺伝情報を初めて解読したと発表しました。遺伝子レベルでの分析を進めることで、より正確な開花予測につながる可能性があるとしています。 サクラの代表的な品種「ソメイヨシノ」は、交配を繰り返してできた雑種で、成り立ちや遺伝情報には不明点が多く、グループは島根大学の農園にある139のサクラの品種の解析を続けてきました。 その結果「ソメイヨシノ」は「エドヒガン」と「オオシマザクラ」という品種を祖先に持つことがわかり、これまでの通説を裏付けることができたということです。 また、「ソメイヨシノ」の遺伝情報を初めて解読し、およそ9万5000個の遺伝子があることや、このうちの一部は開花につながる役割があることもわかったということです。 グループは遺伝子レベルでの分析を進めることで、開花の時期をより正確に予測できるようになる可能性があ
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