様々なデータをつなげて分析してみると、いろいろなことが分かる。もしマイナンバーと様々な情報がつながるようになれば、どんなことが分かるのだろうか。 以前の記事で少しだけお伝えしたセキュリティ対策の中に、金融機関向けの「振る舞い検知システム」がある。これは多層防御などの対策とともに活用することで、究極の内部犯罪防止システムを構築できるものだ。 例えば、ある日にA支店のB行員が本部の人事部に呼び出されたとしよう。そこには直属の上司、CIO(情報担当役員)、人事部長、コンプライアンス統括部長、顧問弁護士、支店長などが同席している。そこで、人事部長がこう話を切り出す。 「君は今後1カ月以内に横領をする可能性が86.7%以上あると判断された。『自分はしている』とか『していない』とかいうレベルではない。統計学的な推論上明らかだ。だが今、話せば君にとっては極めていい結果になると思う。」 「なぜなら君は、ま