人生をしめくくる「終活」に際し、長年書きためた日記をどうするか――。昨年12月、91歳女性が「ひととき」でそう問いかけたところ、たくさんの方からお便りをいただきました。残すのか、捨てるのか、共に考えます。 問いかけたのは東京都世田谷区の林咲江さん。91歳という年齢から、新たに買う日記帳を3年用にするか5年用にするか迷っていた。これまで書きためてきた10冊余りの日記帳を処分するかも悩んでいた。この投稿に対し、100通以上の便りがきた。 「実は私も日記の処分に悩んでいます」と言うのは福岡県小竹町の主婦大田千草さん(64)。1年に1冊、40年間書きためた日記帳が本棚を埋めている。「40冊ともなると燃やすのも大変。私も処分の方法をおうかがいしたい」 埼玉県所沢市の無職豊田辰夫さん(69)は「家族の大切な歴史が詰まっている日記は『私の足跡文庫』として残していきたい」と言う。ふだんから自由に読んでくれ