国際サッカー連盟(FIFA)が日本協会に対して今年夏の代替開催を提案しているU―20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)で、北朝鮮の動向が、開催条件となっている政府保証に影を投げかけている。 北朝鮮は、昨年のU―19女子アジア選手権で日本に次ぐ2位となり、すでに出場権を得ている強豪だ。 日本協会関係者によると政府保証の焦点は、入国と安全面の確保。大会は約3週間の日程で、勝ち進めば4~5会場への移動を伴うため、警備上の負担は大きい。金正恩(キムジョンウン)氏への継承が進む新政権の姿勢が見えない中で、FIFAへの回答期限とされる今月中に保証を得られるかは未知数だ。 北朝鮮チームを巡っては、日本で開催された2010年の東アジア選手権で、女子代表の受け入れに閣僚が一時反対し、結局、北朝鮮が出場を辞退した例もある。FIFAは政治による介入を強く拒絶しており、同様の混乱が起これば、日本代表チームに