システム構築を分発注で仕事を進める際、個々の仕事をどのようにつなげるのか不安を感じる向きもあるようだ。しかし日常の仕事をどのようにこなしているかを考えれば、解決策は見えてくる。 口頭での指示とメモ付きの支持 前回のコラムでも書いたが、長崎県庁の発注手法である「ながさきITモデル」では、分割発注が要なのだが、「どうやって分割したらいいのか分からない」とか「分割したら、それぞれの仕事をつなげるのが大変なのではないか」などの質問が寄せられる。 回答を書く前に、仕事をどのような感じでやっているか、改めて考えたい。例えば、住所が変わったり、家族が増えたりすると手当の申請を行うが、どうやっているだろう。システム化以前は、次のような手順で行っていた。 (1) 本人が申請書(通勤経路変更届、家族状況変更届)を書く。 (2) 課内の庶務事務担当者が基本的なチェックを行う。 (3) チェック完了後、課長に決裁