近く、シャケ弁当が世の中から姿を消すことになるかもしれない。 相次ぐ食品の虚偽表示問題を受け、消費者庁は昨年12月、飲食店のメニュー表示のガイドライン案をまとめた。それによると、これまで慣習的だったシャケ弁当や寿司ネタのサーモンにニジマスを使用することや、ロブスターを伊勢エビとしてメニュー表示することは「景品表示法上、問題」としている。このまま施行されれば、シャケ弁当はニジマス弁当として販売されることになる。 しかし、これに対して異を唱えているのは外食産業界だ。消費者庁は1月27日、このガイドライン案に関する意見交換会を設けたが、外食産業界側の出席者からは、「食材の具体的な名前をすべて表示することは現実的ではない」「(すでに浸透している名称を)表示できなくなると、消費者を混乱させる」など、現状維持を望む声が相次いだ。「正直が一番」とは限らないというわけだ。 ガイドライン案で指摘されているも