奥秩父の外れにある大菩薩嶺。標高約2057mの日本百名山のひとつだが、現在は1580m地点の上日川峠まで車道が延び、比較的ラクに山頂まで登れる山として人気だ。一方で大菩薩嶺付近は、岩場あり、草原あり、渓流ありのバリエーション豊かな山域としても知られる。 今回、僕とともに大菩薩嶺を歩くのは日本のアウトドアメーカー「パーゴワークス」の代表である斎藤徹さん。斎藤さんにとって、この一帯はパーゴワークスの製品をテストするためにたびたび訪れ、プライベートでも遊びに来るというなじみの場所。僕も何度も歩いているが、四季折々の風景がすばらしく、危険な箇所も少なくて気楽に過ごせるのがいい。 そんなわけで、今回は上日川峠の駐車場から出発。気温は高いが風は強く、暑いのか涼しいのかよくわからないような天候だ。 だから出発時点では、僕は半袖なのに、斎藤さんは長袖。大菩薩嶺は大人気の山だが、この日は平日とあって静かなも