ブックマーク / www.cinra.net (5)

  • 映画祭の役割は賞だけじゃない。押井守監督がほぼノンストップで語るアニメ文化の継承と業界の問題点 | CINRA

    今年から、『新潟国際アニメーション映画祭』が開催される。映画祭の特徴は、これまで、公の場ではあまり批評の対象とされてこなかったエンターテイメント作品も取り上げている点だ。「商業」「アート」の垣根なく作品を評価し、アニメ文化を守り継いでいくために開催される映画祭。第1回目の審査員長を務めるのが、1970年代からアニメ業界で作品をつくり続けている押井守氏だ。今回は、幸運なことに押井氏にインタビューする機会を得て、アニメ業界への課題感や映画祭の意義についてうかがった。 撮影込み30分という限られた取材時間のなか、押井監督はひとつの質問に対してほぼノンストップで語り続け、60分インタビュー並の分量に。その発言内容にはアニメ業界に対する厳しい意見も多分に含まれているが、そうした言葉の根底にあるのは、スタッフが心血を注ぎ込んで作品をつくっていることに対するたしかなリスペクトと、その仕事が報われてほ

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  • 作家ケン・リュウが語る人間とテクノロジー、SFで未来を描くこと | CINRA

    もし「不老不死」になる施術を受けることができるとしたら、10代、20代のまま永遠に生きることができるとしたら、その道を選ぶだろうか。生が死によって意味をもたらされているのだとしたら、死のない人生はどう生きればいいのか。現代SFを代表するアメリカ人作家のひとり、ケン・リュウの短篇小説『円弧(読み:アーク)』はそんな問いを私たちにつきつける。 物語の舞台をアメリカから移し、『愚行録』『蜜蜂と遠雷』の石川慶監督が作を日映画化した『Arc アーク』が2021年6月25日に公開される。芳根京子が17歳から100歳以上まで生きる主人公を演じ、「人類史上初めて永遠の命を得た女性の一代記」を描くこの作品。リュウ自身もエグゼクティブプロデューサーとして携わり、その仕上がりに「あなた方はこの物語に生を与えるのに唯一にして最高の方法を用いました」と賛辞を送る。 今回は映画の公開に際して原作者のリュウにイン

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  • 森山大道のカラー写真展、1960年代から80年代を写した約150点 | CINRA

    『森山大道写真展 DAIDO IN COLOR』が、12月15日から東京・明治神宮前のAMで開催される。 「アレ・ブレ・ボケ」と形容される作風や、モノクロ写真を多く撮影している写真家・森山大道。同展では、1960年代後半から1980年代前半にかけて森山が撮影したカラー写真150点を紹介する。展示作品を撮影した当時の森山は、路上でのスナップショットをカラーのリバーサルフィルムで撮影する機会が多く、『週刊プレイボーイ』の依頼によるヌードグラビアの連載や、作家・団鬼六と共に制作したヌード写真集『蜉蝣』を手掛けたのもこの頃だという。 森山はカラー写真とモノクロ写真について「モノクロームは、プリントで操作をしたり粒子を荒らしたりできるが、カラーではできないし、考えていないんです。カラーでは、ニッポンの東京の俗っぽい場所や生々しい色を撮っている」と語っている。

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  • 遺品を撮る写真家・石内都 「他人の痛みは誰にもわからない」 | CINRA

    2004年、メキシコを代表する女性画家、フリーダ・カーロの死後50年を経て彼女の遺品が封印を解かれた。身体の不自由や、近代化するメキシコに翻弄されながらも「生きること」そのものを力強く描き続けた女性。その遺品を撮影するプロジェクトの依頼を受けた写真家・石内都に密着したドキュメンタリー映画が、『フリーダ・カーロの遺品 -石内都、織るように』である。はじめはフリーダに特別な感情を寄せていなかった石内だが、3週間にわたる撮影を通して、フリーダの「痛み」と向き合い、様々な物語を纏った重苦しい彼女のイメージを解きほぐし、一人の女性としての鮮やかなフリーダ・カーロ像を生み出していく。それは、広島の被爆者たちの遺品を撮影した近年の代表作『ひろしま』での仕事にも共通する、彼女ならではの「対象を特別視しない」まなざしだ。世の中に氾濫するイメージにとらわれずに、いかに自らの目で見るか? 出会いやチャンスをどの

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  • 性的少数者、身体改造、異性装、緊縛などから「人間」描く記録映画『凍蝶図鑑』 | CINRA

    ドキュメンタリー映画『凍蝶図鑑』が、2015年1月10日から東京・新宿武蔵野館で公開される。 今年1月にパリで先行上映されて注目を集め、その後に神戸、大阪、京都でも上映された同作は、性的マイノリティーをはじめ、身体改造や性倒錯、偏執的フェティシズムなどに様々な角度からスポットを当てた作品。 同作に登場するのは、漫画家やイベンター、バー経営者の顔を持ち、「ゲイは子どもを産めないからアートを産む」と語る大黒堂ミロをはじめ、昼間は男として働き、夜は仲間の集まる女装スナックに通う人物、ドラァグクィーンの先駆けの一人であるシモ―ヌ深雪、パリで展覧会を開催した写真家の谷敦志。さらに、3年半の懲役を経て刺青師になった彫修羅、薬物依存の体験を持つカウンセラーの倉田めば、ゴムフェチのunderline、濡れたり汚れたりすることに関心をもつフェティシズム「ウェット&メッシー」のai、緊縛の美しさに惹かれて日

    性的少数者、身体改造、異性装、緊縛などから「人間」描く記録映画『凍蝶図鑑』 | CINRA
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