効果的なのは「糖質制限+カロリーと脂質は無制限」 太らないため、そして生活習慣病を予防するため、とにかく油(脂質)を目の敵にして、なるべく食べないようにしている人がいます。 しかし、それは古い情報にしばられているのです。「脂質をとりすぎると体に悪い」という概念は、1950~1970年代に提唱されました。脂質をたくさん摂取している国では心臓病が多かったという研究結果が報告されたからです。 余分な脂質は血液で全身をめぐり、脂質異常症になり、脂肪細胞に吸収されれば肥満になり、血管にこびりつけば動脈硬化症を引き起こし、最終的には心筋梗塞や脳卒中など致死的な病気の原因になる、確かに、漫画的で理解しやすい概念です。 しかし、脂質を減らし、しかもカロリー制限も加えた食べ方で、実際に体重減量に効果的かどうかを検証した3つのグループの無作為比較試験では、この食べ方(脂質制限+カロリー制限)の減量効果が一番弱