人間関係の悩みの9割は“決めつけ”でしかない 「すべての悩みは対人関係の悩みである」 そう論じたのはオーストリア出身の精神科医アルフレッド・アドラーです。 どういうことか、わかりますか? この世界の中で、あなた一人しか存在していなかったら、劣等感や悲壮感や孤独感を味わうことなどない、ということです。 たとえば、あなたが容姿に悩んでいるとしたら、それは他の誰かと比べて、著しく太っていたり、背が低かったりするからです。自分しか存在しないのであれば、相対的に自分を評価して悔しい思いをすることなどありません。 「ネガティブ思考」であることや「誰とでも気軽に明るく接することができない」などに劣等感を抱いているとしても同様です。自分よりも友達が多い誰かや、部下や後輩から好かれている誰かがいるから自分を蔑さげすんでしまうのです。 要するに、別の誰かが存在するから、私たちは相対的に自分を彼らと比べて、優劣