業界用語というものはどこの世界にもあるが、ここで取り上げた言葉は、国会の本会議や委員会の周辺で日常使われている議員・法案などに関連した国会独特の言葉である。 金帰火来 国会議員の一週間の生活パターンを称して「金帰火来(きんきからい)」という。国会では、月曜日は会議の予定が少ないので、大半の議員は、金曜日の夜、選挙区に帰り、火曜日の朝、東京に戻る。優雅な週休三日制のようだが、地元で国会活動を報告し、 選挙民の要望に耳を傾け、さらに後援会などへの挨拶回りなど、席の暖まる暇もない。 田の草取り 政界では選挙区を田んぼにみたてる場合が多い。特に支持者の多い場所を「票田」と呼び、そこに侵食してくる他陣営を、はびこる雑草にたとえる。金帰火来で「田の草取り」に励むことは、稲穂(票)の成育を邪魔する雑草を排除するため、議員にとって日常的に欠かせない選挙区の手入れである。 ヒナ壇 本会議場の大臣席である。議