2022年07月31日19:08 カテゴリ本 統一教会の資金源はCIAだった 統一教会は、今は弱小カルトの一つにすぎないが、1960年代には大きな影響力をもっていた。それは宗教団体としてではなく、岸信介と朴正熙とCIAをつなぐ地下金脈としてである。 文鮮明は1954年にソウルで統一教会を設立し、1959年に日本に進出した。このとき岸信介と懇意になり、彼の自宅の敷地を借りて統一教会の日本支部を設立した。その資金源は朴正熙(KCIA)といわれているが、朴がクーデタを起こしたのは1961年である。設立資金を提供したのはアメリカのCIAであり、その仲介役が岸だった。 岸がCIAの工作員だったことは陰謀論ではなく、本書が公文書を根拠に明らかにした歴史的事実である。第12章では、終戦後CIAがどうやって日本を冷戦の前線基地に仕立てていったかが具体的に書かれている。 CIAが日本で雇ったエージェントのう