概要 本セミナーではインターネットの遅延を低減するL4Sサービスについて解説します。L4Sは、"Low Latency, Low Loss, Scalable Throughput"の略で、インターネットで通信遅延を大幅に減らすことのできる技術としてIETFでの標準化が進んでいます。技術的には、DCTCPと同様にECNを拡張して輻輳マーキングとトランスポートのウィンドウスケーリングを組み合わせることで低遅延を実現するもので、広域インターネットで既存のトラフィックと共存する設計に主眼が置かれています。ここでは、L4Sのアーキテクチャを解説し、AppleやComcastなどの取り組みについて紹介して、L4Sの今後を展望します。 Low Latency, Low Loss, and Scalable Throughput (L4S) is being standardized by IETF t