「「生活保護は働くよりラク」という神話」につづき、再び書籍「生活保護」より印象的な主張をご紹介。 ブラック企業が生活保護バッシングを生む 「生活保護」はブラック企業問題に取り組むPOSSEの今野さんが書かれた一冊。労働相談の中で目にしたケースを中心に、生活保護の恐ろしい実態が切り取られています。 なかでも得心がいった主張が「ブラック企業が生活保護バッシングを生む」というもの。 正社員であっても、年功賃金や終身雇用を与えない「ブラック企業」が社会問題となっている。企業が十分な企業福祉を行わないのであれば、彼らも当然ワーキングプアとならざるを得ない。 企業年金や住宅、家族手当など支払われるはずもない。賃金にしても、最低賃金ぎりぎりの会社も多い。たびたび例に挙げている外食大手企業では、月給に80時間分(過労死水準)の残業代が入って、19万4500円となっている。 (中略)福祉の不在ゆえに、働いて