2022年7月に発生したKDDIの通信障害は、全国規模のインフラ障害として記憶に新しい。 3日間にわたる通信障害によって最大で3000万人以上の通信に何らかの影響があったとされている。規模は異なるものの、同じく規制産業として日本を支えるインフラの大規模障害という共通点がある。 KDDIの通信障害は、午前1時35分という深夜に発生した。 通信各社とも、「障害時の対策フローは決まっている」ので、フローにもとづいて午前2時には対策本部が立ち上がった。障害発生から25分後ということになる。 通信障害によってKDDIの髙橋誠社長への連絡が遅れたというトラブルはあったものの、連絡がついた早朝以降は、社長自身が対策の陣頭指揮を執っていた。 監督官庁である総務省への報告は午前3時4分。規模の大きさから総務省の幹部が連絡要員としてKDDIに派遣される異例の事態となり、「1時間に1回のユーザーへの報告」、「早