スーパーマーケット経営の郷野目ストア(山形県新庄市)は2日、山形地裁に自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けた。帝国データバンク山形支店によると、負債額は約24億円で、従業員26人は全員解雇する。 郷野目ストアは1975年設立。同市や同県真室川町でスーパーを経営するほか、不動産賃貸事業を行っていた。店舗拡大戦略により、県内で5店舗を展開した2001年6月期には売上高約62億円を計上した。 しかし、その後は大手スーパーの進出や人口減少により、売り上げが減少。不採算店舗の閉店や販売形態の見直しなど再建を模索したものの、23年6月期の純損失は約1億5900万円に達した。 今期に入っても厳しい経営が続いたため、事業の継続を断念した。 同社の破産申請を受け、じもとホールディングス(HD、仙台市)は2日、傘下のきらやか銀行(山形市)の貸出金など16億8千万円について、取り立て不能または遅延の恐れ