・閉鎖されていた函嶺洞門が10年ぶりに一般公開された。 ・10年前までは、車がひっきりなしに通過していたので、自らの足で通り抜ける体験ができたのは、箱根駅伝の選手たちぐらいだったろう。 ・実際に函嶺洞門の中を歩いて通ると、昭和初期の土木遺産が持つすごさがひしひしと感じられた。 (牧村あきこ:土木フォトライター) 2024年1月2日、閉鎖されていた函嶺洞門(かんれいどうもん、神奈川県箱根町)が10年ぶりに一般公開された。現地を訪問し、実際に函嶺洞門の中を歩いて通ってみると、昭和初期の土木遺産が持つすごさがひしひしと感じられた。 この一般公開は、第100回箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)にあわせて行われたもの。10年前まで箱根駅伝5区および6区の選手は函嶺洞門の中を通っていたのだが、迂回するバイパスの開通で函嶺洞門は通行止めとなり、それに伴って翌年駅伝のルートが変更された。 ※最後の年に