[ロンドン 10日 ロイター] 1年前のリーマン・ブラザーズLEHMQ.PKの破綻は、金融セクターが抱えるリスクの徹底的な見直しを求める声に拍車を掛けたという意味で、自動車レースの最高峰であるF1(フォーミュラ・ワン)の元世界王者である故アイルトン・セナ選手が亡くなった1994年の事故に例えられることが多い。 セナ選手の悲劇的な死はレース規則の変更につながり、コース上での死亡事故がめったに起こらなくなるという効果をもたらした。 だが各国政府は、金融規制の迅速かつ包括的な変更を成し遂げるという課題がさほど簡単には運ばないことが分かりかけてきている。 これは、今後数年間にリーマンクラスの企業破綻が発生するリスクがなお残る、ということだ。ただ各国の当局は世界中に金融危機をまき散らさないため、次回は恐らくもっと決然とした対応をとることができるだろう。 各国政府にとってリーマン破綻の中心的な教訓は既