2018年12月に世界保健機関(WHO)が2018年12月に発表した道路の安全に関する2018年版の報告書によると、2016年に交通事故で死亡した人は世界で135万人に達した。 死者の数はHIV・エイズや結核を上回って全体では8位に上昇、5~29歳の若年層では1位の死亡原因となった。交通事故の死亡者数は直近の3年間で約10万人増加したが、世界人口も増加したので、死亡率は変わらないという結果になった。 交通事故による経済損失も大きく、その規模は世界GDPの3%に上ると言われている。各国で交通事故を削減する取り組みが進められていて、もっとも進んでいるとされるのが、北欧だ。 スウェーデンでは、2020年までに交通事故による死亡をゼロにすることを目標にした「Vision Zero(ビジョン・ゼロ)」という政策が導入されている。 スウェーデンの「ビジョン・ゼロ」とは? スウェーデンでは1970年、「