前回、見積りの精度を上げる際のポイントの1つは「実績データを蓄積すること」と説明し、1番目から3番目までの具体的な作業手順を紹介しました。以下より、4番目と5番目の作業手順についてお話します。 4.属性情報を決める 複数の性質の異なるシステムのデータを蓄積、活用するためには、その特性の違いを表す属性項目も収集することが必要となります。例えば業務の種別、適用したOS、ミドルウェア、言語、パッケージ、ツールなどの情報などが挙げられます。目的に照らし合わせて、実績データに影響を与えると思われる属性を決めて収集します。 5.関係者の協力を得る 実績データの収集では、関係者の協力を得ることはとても大切です。その時は、まず収集の目的について関係者間で共有できるよう、関係者を説得する必要があります。この目的が共有されていないと、「やらされ感」が残るだけでなく、収集するデータの精度低下にもつながります。ま