重田園江さんの連載「アナキスト思想家列伝」の第27回。デヴィッド・グレーバー著『ブルシット・ジョブ』は単体で読まれがちですが、本当は『官僚制のユートピア』とセットで読んだほうがよく分かるという話から始まります。で、続くのは、「これ、あるある!」と膝を打つ話ばかり……そして私たちが、予測可能で快適な社会において、書類に囲まれ、反抗心を失っていく過程が明らかにされます。この流れを覆すのはもはや不可能なのか……!? ※これまでの各シリーズは下記よりお読みいただけます。 「序 私はいかにして心配するのをやめ、アナキストについて書くことにしたか」へ 「ジェイン・ジェイコブズ編」の第1回へ 「ヴァンダナ・シヴァ編」の第1回へ 「ねこと森政稔」の第1回へ 「ポランニーとグレーバー」の第1回へ 「グレーバー」の第1回へ 「もっときちんとできる」の追求 ブルシット・ジョブが大量発生する現代資本主義の仕組みに