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  • 弁護士会の読書:草はらに葬られた記憶「日本特務」

    (霧山昴) 著者 ミンガド・ボラグ 、 出版 関西学院大学出版会 今は飲んでいませんが、「初恋の味」カルピスには思い入れがあります。そのカルピスは、モンゴル遊牧民が愛用してきた乳酸飲料をヒントに生まれたもの。そうだったんですね...。 カルピスを創業した三島海雲は、大隈重信のすすめで、内モンゴル草原まで日からメリノー種の種つけ用の羊を運んで、羊の品種改良に取り組み、また、内モンゴル草原から神戸にモンゴル牛を輸入していた。さらには、内モンゴルで武器売買も扱っていた。 うひゃあ、まったく知らない話ばかりです。 日露戦争で戦線の拡大にともない日軍に軍馬の必要性が高まり、三井物産と大倉組が満州で軍馬の調達にあたった。半年後には、満州の馬はほとんど日軍が買い上げた。そこで陸軍省は馬をモンゴルから移入することを考えた。三島は軍馬を調達するために内モンゴル草原を訪れ、そこでモンゴル人が日常的に愛用

    弁護士会の読書:草はらに葬られた記憶「日本特務」
    wkatu
    wkatu 2024/01/05
    『内モンゴルが大国中国や独立国家モンゴルの陰に隠れてしまうことになった。そして、一般の日本人も日本の歴史研究者の多くも、内モンゴルを「中国人」にした日本の責任を忘れてしまっている』
  • 弁護士会の読書:あのとき裁判所は?

    (霧山昴) 著者 宮 康昭ほか 、 出版  ひめしゃら法律事務所 あっと驚く事実が満載の、強烈なインパクトたっぷりのブックレットです。 あの宮康昭さんが、もう80歳を過ぎていたなんて、信じられません。それより、もっと驚くのは、1970年(昭和45年)ころ、青年法律家協会(青法協)に所属していた裁判官が350人もいたこと、最高裁に勤務していた局付判事補15人のうち10人が青法協会員だったこと、東京地裁に配属された新任判事補12人のうち10人が青法協会員だったこと、その圧倒的人数と比率に思わず叫びたくなるほど驚かされます。 さらには、宮判事補の再任拒否に対して、当時の裁判官1850人のうちの3分の1をこえる650人が抗議文を出したというのにも腰が抜けるほど驚きます。今では、とてもそんな数の裁判官は沈黙したままで、抗議の声をあげないのではないでしょうか、残念ながら・・・。 なにしろ、197

    弁護士会の読書:あのとき裁判所は?
    wkatu
    wkatu 2023/11/11
  • 弁護士会の読書:不当逮捕。築地警察交通取締りの罠

    著者  林 克明 、 出版  同時代社 築地市場に仕入に来た寿司店の夫婦が交通取り締まりの女性警官に目を付けられ、言い合いになったところ、やってもいない暴行(公務執行妨害)で逮捕され、不起訴にはなったものの、それまで19日間も拘束されてしまった。 納得できない夫婦は都と国を被告として損害賠償請求訴訟を提起し、事件発生から9年あまりたって240万円の賠償を認める判決を得た。その苦難の日々がドキュメントとして生々しく再現されていく貴重なです。 事件が発生したのは2007年10月11日の朝8時ころ。逮捕されたときの被疑事実は、巡査(女性)の胸を7~8回突くなどの暴行をし、巡査の右手にドアを強くぶつけるなどして、全治10日間を要する右手関節打撲の傷害を負わせたというもの。しかし、付近にいた目撃者は口をそろえて暴行なんてなかったという。 「被害」者である女性巡査のいう暴行の態様は、なんと6通りもあ

    弁護士会の読書:不当逮捕。築地警察交通取締りの罠
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    wkatu 2018/09/16
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