(霧山昴) 著者 ミンガド・ボラグ 、 出版 関西学院大学出版会 今は飲んでいませんが、「初恋の味」カルピスには思い入れがあります。そのカルピスは、モンゴル遊牧民が愛用してきた乳酸飲料をヒントに生まれたもの。そうだったんですね...。 カルピスを創業した三島海雲は、大隈重信のすすめで、内モンゴル草原まで日本からメリノー種の種つけ用の羊を運んで、羊の品種改良に取り組み、また、内モンゴル草原から神戸にモンゴル牛を輸入していた。さらには、内モンゴルで武器売買も扱っていた。 うひゃあ、まったく知らない話ばかりです。 日露戦争で戦線の拡大にともない日本軍に軍馬の必要性が高まり、三井物産と大倉組が満州で軍馬の調達にあたった。半年後には、満州の馬はほとんど日本軍が買い上げた。そこで陸軍省は馬をモンゴルから移入することを考えた。三島は軍馬を調達するために内モンゴル草原を訪れ、そこでモンゴル人が日常的に愛用