臨時国会の閉幕をうけて記者会見を行った安倍首相は “私は、憲法改正について、国民的な議論を深めていくために一石を投じなければならないという思いで、2020年は新しい憲法が施行される年にしたいと申し上げましたが、今もその気持ちには変わりはありません” と、発言した。(参照:首相官邸 成30年12月10日安倍内閣総理大臣記者会見) 臨時国会では、下村博文・自民党憲法改正推進本部長の失言等(参照:自民・下村氏、野党への「職場放棄」発言を撤回して謝罪–朝日新聞)もあり、憲法審査会は満足に開催されず、安倍首相とその周辺が推し進める「改憲スケジュール」に黄信号どころか赤信号がともりはじめている。そのため、この発言は驚きをもって受け止められた。各社の報道がこの発言を取り上げたのも当然だろう。 しかし、どの報道をみても見落とされているポイントが一つある。 安倍首相の発言の中にある “2020年は新しい憲法