「ぼくは何者でもなかったんです。写真の才能があったわけでもないし、写真を学んだこともない、飲食店のバイトをしていた普通の大学生だったんです。ただ、いろんな人に支えてもらいながら、好きなことを好きなようにやらせてもらって、幸せ者だと思います」 こう語ってくれたのは「yansuKIM」さん(25)。独立まもなく、仕事の可能性を広げている若手フォトグラファーのひとりだ。SNSでの発信をコツコツと続け、今では指名される存在へ。そして、写真にとどまらず、動画・映像制作といったフィールドにも挑戦する。 彼が大切にしてきたのは「おもしろそう」「やってみたい」と心が揺さぶられた瞬間を逃さないということ。飛び込んでいく。まずはやってみる。素直になり、多くの人たちから貪欲に学びとるというスタンス。 彼は取材の後半、これからは写真だけでなく「アートディレクション」にもチャレンジしたいと語ってくれた。これから歩ん