欧州医薬品庁EMAのトップGuido Rasi氏。ローマ大学で微生物学教授だった(写真:ロイター/アフロ) 3月14日、フランスの厚生大臣オリヴィエ・ヴェラン氏が、ツイッターでイブプロフェンに対して警鐘を鳴らしたことは、既にご承知だと思う。 コロナウイルスにかかったら飲んではいけない薬:フランスの厚生大臣が発表 翌日15日(日)から、早くも近隣国の公的機関から発言が出始めた。まずはスペインとポルトガルである。 やはり同じラテン語仲間で、言語が似ているせいだろう、反応が早い。 おそらく、たった1日も経たないうちに、仏大臣の発言はものすごい勢いでソーシャルメディアで広まっていたのではないか。 参考記事:コロナウイルスにリスクのある薬、イブプロフェンをめぐる世界の情報錯綜を整理【1】ドイツとオーストリア スペインとポルトガルの反応スペイン医薬品・保健製品安全庁は、翌日15日に声明を発表した。スペ