新規事業は最初から10→100のスケール化を目指すべき。その鍵となるのが「ゆらぎ」「つなぎ」「ずらし」だ 「0→1」ではなく、「1→10」「10→100」を狙う 一言で言えば「0→1」ではなく、「1→10」(マネタイズ)、「10→100」(社会実装・スケール化)が勝負だということです。「0→1」とは、先ほど話した発明やアイデアなどです。これは原点としては大事なのですが、お金になる事業にマネタイズ(「1→10」)できなければ自己満足にしかすぎません。さらに、多くのお客さまに価値を認められて使い倒してもらえるような、いわばプラットフォームになるほどの社会実装(「10→100」)を最初から目指すべきです。 といっても100になるものはなかなか見つかるものではありません。そこで、私がキーワードとして挙げているのが「ゆらぎ」「つなぎ」「ずらし」です。 京都先端科学大学 教授 一橋ビジネススクール 客