「干したから…」　森枝卓士・写真・文 小学生の子どもの推薦図書として掲示されているのを発見し、手に取ってみた児童書です。 私はフレッシュな果物も大好物ですが、ドライフルーツにするとまた一段と甘みが増して違った美味しさが味わえて大好きです。 そんな見た目にも可愛らしいドライフルーツの写真が表紙を飾っているのですが、ひっくり返して裏表紙を見るとカエルの干物があってギョッとさせられました。この本は、世界各地を旅した著者が、様々な干した食べ物を紹介している一冊です。 中でも一番の知恵と技術を感じるものは「かつおぶし」なのだそうです。てっきり日本独自の食べ物かと思っていたのですが、スリランカでも似たようなものがあると知り、思わず「へぇ～」と呟いてしまいました。私が幼かった頃は祖父母と同居していた影響もあってか、子どもながら切り干し大根や高野豆腐、梅干しなど渋い食べ物が好きで、それは今でも変わっていま

7/30 16:05~17:20 世界の食材救済ツアー モッタイナイ食堂 当地では顧みられない食材、板前さんが大変身させます。単に和食の技法を使うのではなく、その国の料理へのリスペクトがあるのがいいです。和食のすごさと、地元の食文化の奥深さが同時に体感できます。 印象的だったのは、モロッコでのタコ料理。地元では好まれていない食材が大変身。例えば、唐揚の衣に、モロッコで好まれるアーモンドを使うとか。出色は、タコの和風甘辛煮付け。ハリッサ（唐辛子調味料）とナツメヤシ（甘い果実）で、醤油＋みりんを完全再現。初めての味に驚く町の人々の笑顔に、こっちまで嬉しくなります。 逆に、海外の料理人が日本で作るっていうスペシャル企画はどうでしょう？私は血液・内臓特集なんていいと思うんだけど……。

休みの日にには、コーヒーを淹れようよう。狩野知代、藤原ゆきえ　　コーヒー好きの私にはたまりません。 コーヒーが大好きな私はまず、CDで言えばジャケ買いのような感覚で惹かれました。ジャケ買いも大きなモノがありますよね。題字も休みの日のリラックス感がありました。 自分らしいコーヒーをもとめて生豆から入る本書。生豆についても写真が良い色合いで掲載されていて細かく解説されています。焙煎も自分でしたくなりました。ここまでこだわってコーヒーを自分の一杯を求めて行く、こんな休日。自分で焙煎した豆を保存。そしてミルで挽く。読んでいく内にコーヒーの豆の変化していく豆の香りとこだわりが頭の中をいっぱいにしていきます。挽いた豆を淹れる段階にきたらもうたまりません。 文と写真の合間のイラストにも温かさがにじんでいて、やはり、休日の癒やされる時間にひたります。 コーヒーを淹れる｡さまざまな用具・器具を使っての淹れ方

夏休みが16日間に短縮？静岡・吉田町が改革案 静岡県吉田町の教育委員会が、公立小中学校の夏休みを大幅に短縮する改革案を示したそうです。この案が通れば夏休みがなんと16日間程度になってしまうそうで、賛否両論になっています。 私的にはこの改革に反対派です。夏休み短縮の目的は教師の負担減のためらしいのですが、それならもっと先にするべきことがいろいろあるんじゃ…と思います。 確かに教師の仕事量は膨大ですが、部活の指導を外注する、無駄な研修や会合を減らすなど改善案はたくさんあります。大人の都合で子供に負担を強いるのは教育現場としては本末転倒ではと感じます。 働いてる親などからは賛成の意見も多いようですが、それなら学童保育を充実させるのが先決です。 夏休みにしかできない経験は貴重ですし、子供にだって休息は必要です。長い夏休みで英気を養うことで、学校生活を頑張れると思います。 どちらになるにせよ、とにか

注意が必要！要冷蔵と常温保存をちゃんと分ける レトルト食品と言えば、パウチに入ったカレーやハヤシライスなどをすぐに思い浮かべるほど、生活に浸透しています。 お鍋でパウチごと湯せんしたり、電子レンジで温めるだけで手軽に食べられるレトルト食品は、忙しくて食事の準備に時間をかけられない昼食や夕食として食べたり、非常食の一部として備蓄していることも多く、常温保存で良いのだとばかり思っていましたが、見た目ではわかりづらい要冷蔵のパウチもあることが紹介されました。それらのパウチを気をつけて見てみると、確かに「要冷蔵」と書いてあるのですが、レトルト食品＝常温保存＝長期保存可能、と思い込んでいる人が相当いるのではないかと思います。食品については、まず思い込みを捨て、保存している食品は定期的に見直して消費期限の確認をしておくべきだと思います。

ガンに効く野菜料理 帯津 良一 「上手に採って上手に生きよう」 えっ！トマトときゅうりの相性って悪いの⁈なんでもキュウリの酵素アスコルビナーゼがトマトのビタミンCを壊しちゃうとか、にんじんのカロテンとトマトのリコピンを一緒に取ると抗酸化力が上がるなど、トマト好きには衝撃のニュース(トマトとキュウリをぶつ切りにして、オリーブ油をと塩。これ毎日のようにとってたのに)。 ガンが何故発生するのかの仕組みから、ガンに効く野菜とその成分を解説。最近注目されているファイトケミカルについても載ってる。ガン細胞を攻める、抑える、除く、効くのレシピが満載。しかも、どんな野菜をえらんだらいいのか、どのように処理をしたらいいのかも丁寧に解説されている。そしてありがたいのが、例えば、トマトに含まれるケルセチン(ポリフェノール〜抗酸化作用)はブロッコリーのビタミンCの代謝を良くしてくれるなど、野菜の組み合わせによって

サラメシ「シーズン６　第３２回」 岡山県にある醤油工場の社長が作るまかないメシ。月に一回ある社長メシで、撮影の日は大きなフライヤーで揚げた唐揚げ。 社長が家を継いだ経緯がいい話で、心にきました。一生懸命作ってる社長さんにとても好感が持てたのですが、一つ気になったことが。袖をまくらず、時計をしたまま...。いつもなんかな？気になってしまいました。 大きなどんぶりに三杯お代わりしてる人もいたりして。「楽しいでしょ」と、美味しそうに食べてる人を見て呟く社長。そんな楽しそうな社長を見て、こっちがほっこりしました。 「ばっば」と呼ばれるおばあちゃんが作るまかないメシ。気仙沼で震災にあったものの、継ぎ足しのタレを従業員が持ち出してくれていたという感動話も聞けました。 豚汁やツナ入りコロッケなど、美味しそうなメニューですが、それ以上にそれぞれのストーリーに心打たれた回でした。

ちゃちゃ入れマンデー（3月7日放送分） 毎週火曜日に関西地方で放送されている番組です。（「マンデー」なのは、以前は月曜日に放送されていたからです。） 今回は「月見うどんの卵はいつ潰すか」や「家でカレーを作る時ルーは1種類だけ使うか、複数混ぜるか」などについて街の人にインタビューした内容を放送していたのですが、その中に「うまい棒で一番好きな味は」というのがあり、結果は1位がコンポタージュ味、2位はめんたいこ味、3位はチーズ味・・・という順位でした。個人的にはコーンポタージュ味が好きなので「やっぱりな」という感じで見ていました。 その後、パッケージに描かれているドラえもんのようなキャラクターについて製造会社へインタビューに行った時に、担当者さんが「決まった名前はない」と話していたのにはびっくりしました。あんなに馴染み深いキャラクターなのに名前がないとは・・・と思わずにはいられませんでした。

まだ決定事項ではないんでしょうが…… 居酒屋での喫煙を全面的に禁止するという話が出ていると言います。 受動喫煙防止の為にという大義名分の下、今後のオリンピック、パラリンピック関連で来日する外国人観光客や家族連れで訪れる人へのイメージを良くする為の体裁でしかないんじゃないか？と感じました。 受動喫煙や外国人観光客はともかく、家族連れで子供を連れて居酒屋に行くってどういう事なんだ？と思ってしまいます。 そもそも、アルコールを提供する場に子供を連れて行く神経がよくわかりません。 子供もいるけどアルコールも飲みたいのならばコンビニでアルコールを買って帰って家で飲めば良いだけの話だと思います。 それに、吸わない側の頭になれば今の禁煙ムードに乗って推進してくれるのはありがたいのですが、逆に何故吸う側の言い分は聞かないんだろう？何故吸わない側ばかりが正しくて一方的に悪者になってしまうんだろう？と思います

今年買って良かったもの、オススメの物といえばやはりティファールのフライパンセットです。 ティファールのフライパンやお鍋の何がいいかというと、取っ手が取れるところです。 フライパンやお鍋は数あれば助かるものですが、あればあっただけ収納に困ります。 たとえキッチン収納がたくさんあったところで気持ちよく収納できていなければお料理もしたくなくなります。 そこでいうとティファールは取っ手が取り外しできるので、全て重ねて収納できるのです。 この気持ち良さ、みんなに見せて回りたいくらいです。 もう今持っている鍋やフライパンを全部処分して、ティファールのお鍋とフライパンで揃えてしまいたいと思うほどです。 お料理好きな人でもきっと満足いただけると思いますが、シンプルな暮らしを目指す人には大満足なお品です。 ありがとう寄稿。 本来であれば三巻で終わる予定だった「楽屋裏」。しかし連載していた雑誌ゼロサムに穴があ

『レバ刺しの丸かじり』（東海林さだお）：まさか東海林さんが入院していたとは・・・ 東海林さだおの丸かじりシリーズ最新作。あとがきを見て知ったのですが、東海林さんは2015年の年末に初期のガンで入院していたそうです。本人いわく「不本意」だったそうですが、『レバ刺しの丸かじり』は病気のことなどみじんも感じさせない、いつもの軽妙な筆致とイラストで書かれています。 決して高級な食材を取り上げるわけでもなく、テーマとなる食材は読者にも身近な蕎麦・レバ刺し・味噌汁・納豆。何十年も同じような食材を取り上げていながら、時事ネタや時代が移り変わっていくことを絡めて読者を引きつけてしまうのが、東海林さんのすごいところです。食は人を最も写す鏡とも言われます。もはや丸かじりシリーズは単なるエッセイではなく、日本の庶民と一体化したに庶民史になっていると言っても過言ではないでしょう。何かと煩わしい世の中にささやかな笑

チョコレートアンダーグラウンド　山川あいじ　1巻のみ　甘いものを禁止されたら怖いなと思いました。 この漫画は世の中の甘いものを食べることを禁止し、食べたもの、持っていたものには再教育施設というところに送りこまれてしまうと言う法律を作り、その法律に歯向かう二人のチョコレート好きの少年が反逆し、甘いものを食べれるようにする漫画です。世の中から甘いものを食べるという自由を奪われてしまうのは現実の世界ではきっとありえないことではありますが、万が一甘いものが奪われてしまったらと思ったらすごく怖くなりました。 今は砂糖不使用のものも世の中には溢れていますが、甘味料は入っています。それがなくなった場合、私だったらきっと主人公の少年みたいには反逆できないだろうなと思いました。主人公の少年の名前はスマッジャーとハントリーです。この二人のチョコレートが好きだと言う思いはすごく素敵な思いだしこうゆう仲間がいるか

魔法使いのハーブティー　有間（ありま）カオル　ハービティー好きな人、お勧めです。癒されます。 ハーブティー好きな私が、このタイトルを見てすぐに購入しました。あらすじは、 両親を亡くし親戚中をたらいまわさされている女の子、勇希（ゆうき）が夏休みの間だけ会ったこともない伯父の家に居候させてもろうことになった。 腹違いの本家長男の伯父さんは、偏屈で他の兄弟たちから嫌がられている存在だった。ところが、勇希が訪れてみると素敵なカフェを経営するオーナーだった。 伯父さんに、居候させてもらう代わりに魔法使いの後継者として、魔法の修業を励むことと言われ、勇希は、魔法の修業をする事に・・・。 このあらすじをみると一見ファンタジーぽいけど魔法とはハーブを育てたり飲んだり、心穏やかにする方法だったりと、自分もカフェを訪れる人にも心を和ませること。 心を閉ざしていた勇希もいつのまにか伯父さんの魔法にかかり心穏やか

『すし 天ぷら 蕎麦 うなぎ』（飯野亮一）：江戸時代から続く食文化を思う すし・天ぷら・蕎麦・うなぎと言えば、江戸時代に生まれた日本を代表する料理に間違いありません。これらの料理がどのように誕生し、どのように発展したのかを紐解いていったのが本書です。登場する料理はそば切り・二八そば・夜そば・うなぎの蒲焼き・うなぎ飯・天麩羅屋台・天麩羅専門店・なれ鮨・にぎり寿司・いなり寿司など、どれも私たちに身近な食べ物ばかりです。 江戸時代にルーツをもつ料理がこれほど現代に伝わっていることには、日本文化の力強さを感じずにはいられません。本書はこれらの料理がどのように誕生し、どのように発展していったのかを丁寧にまとめており、現代の食文化に根付く江戸時代をしっかりと感じ取ることができます。さらに江戸時代の資料も豊富に紹介しながら説明していることも特筆に値します。食文化は国民を表すとも言われますが、本当にそうだ

吉田類の酒場放浪記　2016年9月5日放送 BS-TBSで放送中のこの番組。兄弟番組のおんな酒場放浪記は毎週欠かさず見ていますが、こちらの番組は初めて見ました。 この日の放送では清澄白河の「居酒屋だるま」、千歳船橋「居酒屋おおすぎ」、蒲田「さしみや五坪」、浮間舟渡「たら福」の４軒を廻った時の回を放送していました。 どの店舗にも言えることなのですが、とにかく御常連さんがフレンドリー。そのフレンドリーさ、お客さんとお客さんの近さに見ているこちらが驚くほどでした。 吉田さんが店に尋ねた瞬間からお酒やら料理やらを、おすそ分けとして次々にさしだしてくるあたり、見返りとか求めていないのは純粋に凄いよなぁと感じました。 提供されている料理もどれも美味しそうだし、新参者や一人で呑みに来ている人達にも優しく接してくれるお客さんがいる酒場に一度は行ってみたいなぁと思える放送回でした。 ありがとう寄稿。 私は日