政府・新型コロナウイルス感染症対策分科会が13日開かれ、厚生労働省が示した新型コロナとインフルエンザの同時流行対策について了承した。会合後に記者会見した尾身茂会長は「流行『第8波』は第7波以上の高い波になると言われている」と指摘。感染拡大時の行動制限を含めた対策のあり方について、早急に議論をすべきだとの見解を示した。 分科会では業種別ガイドラインについて、マスクを着けなくてもいい場面を明示するなど、最新の情報での見直しを促すことも合意した。
政府・新型コロナウイルス感染症対策分科会が13日開かれ、厚生労働省が示した新型コロナとインフルエンザの同時流行対策について了承した。会合後に記者会見した尾身茂会長は「流行『第8波』は第7波以上の高い波になると言われている」と指摘。感染拡大時の行動制限を含めた対策のあり方について、早急に議論をすべきだとの見解を示した。 分科会では業種別ガイドラインについて、マスクを着けなくてもいい場面を明示するなど、最新の情報での見直しを促すことも合意した。
神奈川県の新型コロナウイルス対策をまとめる阿南英明・医療危機対策統括官=横浜市中区で2021年4月6日午前11時31分、中村紬葵撮影 3年目を迎えた新型コロナウイルス感染症は、新たな変異株が広がる度に状況も目まぐるしく変化します。医療は感染急拡大に耐えられるのか。いつまで日常生活を制限するのか。先行きが見通せない中、どのような戦略を立てたらよいのでしょうか。専門家らに話を聞くインタビューシリーズ「分岐点」で考えます。 感染者の全員管理 もう限界を超えた 「重症化リスクのない若い人にとってオミクロン株は『かぜ』だ」。そう言い切るのは救急医で、神奈川県の医療危機対策統括官を務める阿南英明さん(56)。この2年間、新型コロナウイルス感染症に対する同県の先進的な対策の立案を主導し、それを他の自治体や国が取り入れる構図が続いている。1月には厚生労働省の有識者会議のメンバーとして、オミクロン株の特性に
新型コロナワクチンと死亡との因果関係について「評価不能」であること表す「γ(ガンマ)」の文字が並ぶ厚生労働省専門部会の資料。上から2列目は岡本裕之さんに対する評価とみられる=東京都千代田区で 新型コロナウイルスのワクチンを巡っては、全国民の約7割が接種を完了したが、10月24日現在、接種後に1325人が死亡している。厚生労働省によると、このうち99%の1317人がワクチン接種との因果関係を評価できないという。真相を求める遺族の声は根強いが、なぜ突き止められないのか。【矢澤秀範、中島昭浩】 84%が高齢者 遺族「きちんと結論を」 「『評価不能』ではなく、きちんと結論を出してほしい。リスクを説明できなければ、国はより安全なワクチン接種を進められないはずだ」。新型コロナウイルスのワクチン接種について、米モデルナ製の2回目接種を受けた後、8月に亡くなった岡本裕之さん(当時30歳)=東広島市=の父、
「今年の夏、日本人をやめようかと思った瞬間があった」と打ち明ける西浦博・京都大教授=京都市左京区の京都大で2021年10月20日、永山悦子撮影 新型コロナウイルス感染症の第5波が急速に収まり、日常生活が戻りつつある。私たちはコロナと共存する「ウィズコロナ」のフェーズに移ったかにみえる。「8割おじさん」こと西浦博・京都大教授(感染症疫学)を訪ねると、第5波のさなかに「人生初めての絶望感を味わい、日本人をやめようかと思った」と明かした。何が起きていたのか。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まって1年8カ月。感染状況が少し落ち着いた今、西浦さんの思いを2回にわたって紹介する。 第6波は予想より早い恐れ ――第5波の緊急事態宣言が9月末で解除され、10月下旬には東京などで実施されてきた飲食店への時短営業要請などもなくなりました。9月までと10月以降で、国内の新型コロナの感染リスクは変わっ
東京オリンピック開幕から10日。世界最高水準のスポーツ競技ドラマが人々の心をつかむ半面、新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、大会の運営や、国内医療体制にも深刻な影響が広がっている。 パンデミックでも大会を開き、平和と国際協調につなげるという建前はともかく、なぜ混乱するのか、何に気づくべきか――を学ぶ必要があろう。「成熟国家となった日本」(大会ビジョン)の国民として。
7月は大きなスポーツイベントを巡り、日本と欧州で奇妙な違いが見られた。11日に英国では新型コロナウイルスの感染者が急増しているのにもかかわらず、サッカー欧州選手権は6万人の観衆の前で決勝が行われた。同じ日にテニスのウィンブルドン選手権も大勢の観客に囲まれる中、男子シングルス決勝を迎えた。 一方で23日に開幕した東京オリンピックは、VIPをのぞいて無観客で行われていく。日本では新型コロナの1日の100万人当たりの症例数が英国の30分の1に過ぎず、死亡率が低いのにもかかわらずだ。 対応に違いがある理由の一つはワクチンの接種状況だ。英国が世界で最も早く接種を始めた一方で、日本は大きく遅れている。英国は、国民の半数以上が規定回数の接種を終えたが、日本は2割程度だ。他の欧州諸国は英国よりも遅かったものの、現在は同じ水準まで接種が進んでいる。
「メディアは砲弾」の疑念晴らせ 時の宰相も官僚も、芸能人も恐れるもの――。いつの頃からか、「週刊文春」が放つスクープを“文春砲”と呼ぶようになった。「その名前、好きじゃないんです」と言うのは同誌の元編集長、木俣正剛さん(66)である。勲章みたいな愛称なのに、どうしてなのだろう。 新型コロナ禍での国会議員の銀座クラブ通い。総務省官僚への酒食接待。さらに菅義偉首相の長男が勤める企業が、そのキャリアたちを接待していた――。最近の週刊文春が報じた特ダネだ。「閉塞(へいそく)した今のご時世で、まるで文春は『必殺仕置人』ですよね」。だが、そう話す木俣さんの口ぶりは、自慢げというよりもむしろ困惑に近い。なぜか。 「文春砲って誰がつけたか分かりませんが、2016年からだと思うんです」と木俣さん。当時は安倍晋三政権の経済再生策「アベノミクス」で、毛利元就の逸話を基に「三本の矢」というアピールが続いていた頃だ
「東京オリンピック・パラリンピックをやりたい。と声を大にして言えないのは、それはアスリートのエゴだとわかってるから。別に何も考えてない訳じゃない」。ラグビー7人制の女子日本代表候補で、東京五輪を目指す中村知春選手(33)は4月23日、ツイッターにそう投稿した。真意を尋ねると、「板挟みになるアスリートの気持ちを少しでも理解してほしい」と心情を吐露した。【聞き手・谷口拓未】 「黙っていると同調していることに」 ――中村選手にとって、東京五輪はどのような位置づけでしょうか。 ◆自国開催の五輪に出場できるのは人生で一度きりだと思いますが、新型コロナウイルス感染拡大の激動の1年を経て、考え方が変わりました。最初は五輪をやりたい、延期は残念だと思っていました。今はあるなら出られたらうれしいし、そのために戦う。ただ、ないならないで、次に切り替えるしかないと思っています。 ――国際オリンピック委員会(IO
第93回選抜高校野球大会は、19日に阪神甲子園球場で開幕する。2020年は新型コロナウイルス感染拡大でセンバツに続き、夏の甲子園も戦後初めて中止となった。元高校球児の作家、早見和真さん(43)は、目標とする甲子園を失ったことで苦悩する二つの強豪校のひと夏を追いかけた自身初のノンフィクション「あの夏の正解」(新潮社)を17日、発売した。心が揺れ動く高校球児、そして早見さんがたどり着いた「答え」とは。 「うちらしいきびきびした行進ができた。夏はあそこに立てるよう頑張る」。1995年3月26日の毎日新聞神奈川県版。第67回センバツの開会式を三塁側スタンドで見守った桐蔭学園高校野球部3年、早見和真さんのコメントが掲載されている。そう、当時17歳だった早見さんである。「『うちらしいきびきびした行進』なんて、当時はまったく思っていなかった。高校球児ほど本音を口にしない人間はいません。僕は監督や周囲が求
プロ野球・巨人の専務取締役球団代表兼ゼネラルマネジャーを解任されて10年、いまや書いた本が片端から連続ドラマになるという売れっ子ノンフィクション作家である。清武英利さん(70)にそう切り出すと、ちょっとうれしそうな、困ったような表情になった。 「あの時、自分に残されたものはペンだけでした。書いて身を立てるしかないなと思ったんです。これで三つ目の人生を生きるんやなと」。あの時とは、巨人のコーチ人事を巡って読売新聞グループの渡辺恒雄会長と対立し、巨人を去る端緒となった、2011年11月のいわゆる「清武の乱」のこと。その後は一連の法廷闘争などと並行してノンフィクション作品を書き始めたのだが、清武さんが当時の心境を取材で語るのは珍しい。 根掘り葉掘り聞いていると、新聞記者、巨人フロントに続く三つ目の人生についてこう語り出した。「プロ野球の選手たちは、高いところまで上ってきたという意味で皆が勝ち組。
第204通常国会が召集され、衆院本会議に臨む菅義偉首相(右)と河野太郎行政改革担当相=国会内で2021年1月18日、竹内幹撮影 <うあー、NHK、勝手にワクチン接種のスケジュールを作らないでくれ。デタラメだぞ>。気になるワクチン接種の時期をめぐるNHKの報道を、ワクチン接種を担当する河野太郎行政改革担当相が「デタラメ」だとツイートした。担当大臣の否定である。ネット交流サービス(SNS)上ではNHKへの批判が噴出。ところが、厚生労働省の公表資料に類似スケジュールが出ていたことから、河野氏への批判も出ている。NHKの報道は本当にデタラメなのか。【井川加菜美/東京地方部】 河野氏とNHKには因縁がある。NHKは昨年5月6日、防衛省が陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田市内への配備を事実上断念したと報じた。ところが、当時、防衛相だった河野氏は翌7日に「フェイクニュース。朝から
新型コロナウイルス感染拡大の猛威が続く。緊急事態宣言を再発令しても、街ゆく人の数はさほど減らず、重症患者の急増で病院の病床数は逼迫(ひっぱく)する。「医療崩壊」の危機が迫る中、感染症のスペシャリストに尋ねた。神戸大大学院医学研究科教授で感染症内科医師の岩田健太郎さん(49)だ。 宣言解除に明確な基準示せ 岩田さんといえば、2020年2月、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」でのずさんな感染症対応の実態を告発したのを覚えている人も多いことだろう。今の医療現場の実情を聞くと、こう警鐘を鳴らした。 「全国的にコロナ患者用のベッドはどんどんなくなっていて、私が働く兵庫県でもほぼ使い尽くされている。医療現場は危機のど真ん中にあります」 岩田さんが勤める神戸大医学部付属病院(神戸市中央区)は従来、神戸市内の病院間で決めた役割分担に基づき、原則的には心臓疾患などコロナ以外で高度医療が必要な患者のみを
フジテレビの人気リアリティー番組「テラスハウス」に出演し、ネット上の誹謗(ひぼう)中傷の末に22歳で亡くなった女子プロレス選手の木村花さんの母響子さん(43)が4日、取材に応じた。時折涙もにじませながら、花さんが急死する直前に「(相手を)ビンタしろとスタッフからあおられた」と語っていたことや、SNSに誹謗中傷を書き込んだ人たちへの思いを語った。【宇多川はるか/統合デジタル取材センター】 「にぎやかな性格で、みんなにかわいがってもらいました」 花さんは、響子さんが20歳の時に出産。花という名は、「呼びやすく、みんなにかわいがられそう」と名付けた。生後3カ月ごろからシングルマザーとなり、女手一つで育ててきた。幼少の頃から、響子さんの友人たちが集まった場では、人の輪の真ん中で踊り出す子だった。「にぎやかな性格で、みんなにかわいがってもらいました」 インドネシア人を父に持つ。小学校に入ると、「イン
東にパチンコ店があれば「営業をやめろ」と怒鳴り込み、西に居酒屋があれば「店を閉めろ」と張り紙をする。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、そんな「自粛警察」と呼ばれる人々のことは読者もご存じだろう。「行き過ぎた正義」などと解釈されるが、これ、そもそも正義なのか? ジャーナリストの安田浩一さんと考えた。【吉井理記/統合デジタル取材センター】 パチンコ店「突撃」に「あなたは正義だ」 4月7日に緊急事態宣言が出てから、国などが「3密」などに該当するとした業種に休業を求めてきたけれど、だれもが従ったわけではない。パチンコ店も、ごく一部が営業を続けた。 動画投稿サイトには「自粛警察」が撮影したとおぼしき「突撃動画」が今も残っている。投稿する人物は何人かいるが、どれも営業中のパチンコ店に拡声器を持って乗り込み、店や客に「営業をやめろ」「パチンコ中毒者は帰れ」などと、大声で叫ぶのは同じである。客の容姿な
新型コロナウイルスの影響で一気に広まった在宅ワーク。記者も妻の出勤日、間もなく3歳になる男女の双子の面倒を見ながら自宅で仕事をすることにした。双子育児と在宅ワーク、果たしてうまくいくのだろうか。 本格的に在宅で働き始めた午前9時すぎ。テーブルでパソコンを開くと、すぐさま息子が膝の上に乗り、娘は肩によじ登ってきた。「お仕事だから向こうで遊んで」。言い聞かせても効果はない。息子は手のひらでキーボードをバチバチとたたき、娘は両手で目をふさいでくる。 何とか2人を降ろして仕事にかかるが、間もなくおもちゃの取り合いで娘が泣いた。抱っこでなだめて、今度はテレビを見せつつ仕事を再開。しばらくしてパソコンから顔を上げると、2人は大量のかゆみ止めクリームを床に塗りつけていた――。
新型コロナウイルスの感染拡大は、学校スポー ツにも大きな影響を与えている。部活動が制限されるなどスポーツを楽しむ機会が減った子どもたちを勇気づけようと、各競技のトップアスリートは自らの体験を交えた応援メッセージを寄せた。 ■「今、できることは何か」考えて 中止になったセンバツ高校野球出場校の選手たちには、「どうにかしてあげてほしいな」という気持ちです。ただ、球児に限らず、他の競技の皆さんにも、こうした状況で、もっとその競技を好きになってほしいです。 目標だった大会が中止となり、目標のために練習を頑張る場も制限されています。そういう時には、「今、できることは何か」と考えることが大事ではないでしょうか。どの競技もそうだと思いますが、野球なら、打って、投げて、走って、だけでなく、考えることも大事だと思うので。
毎日新聞ニュースサイトに2020年3月28日掲載の「感染者の確認ない鳥取・島根 外出自粛の都市部から観光客も 新型コロナ」は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請がある中で、地方への旅行を勧めるように取られかねない記事内容と見出しでした。おわびして当該記事を削除します。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く