1.二値化と二値化処理 (1)二値化とは? 画像の濃度の多様性のことを「階調(gray scale)」といい、多階調画像(多値画像)とは多数の階調で構成された画像のことで、自然風景や写真などを指します。それに対して、二階調画像(二値画像)とは、階調数が二つのみの画像のことで、文字や図面などが該当し「白黒画像」と解釈されます。 二値化とは、階調数の多い多値画像をシンプルな二値画像に変換することを指します。 (2)二値化処理とは? 画像は階調と色分布によって、1bitの二値画像(白黒)と8bitのグレー画像、合計24bitのRGBカラー画像などに分類されます。二値化処理では、1画素が0〜255階調のグレー画像を、設定した「しきい値」を境として黒(0)と白(1)の二値に変換します。 画像を2色に変換することによって、画像処理の対象物の境界が明確になり、さまざまな画像分析ができるようになります。例