菅義偉官房長官は28日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大防止策の一環として全世帯向けに配布する布マスクについて「全国で3200万枚の配布が終了した」と述べた。配布枚数は計画量全体の約25%にとどまり、政府は目標としてきた「5月中の配布完了」を断念したが、菅氏は「需要抑制にも効果のある布マスクの配布を継続していきたい」と述べた。 菅氏は配布の遅れの原因は「マスクの品質確保のための検品体制の強化に取り組んだことなどだ」と説明した。また「マスクの価格に低下傾向がみられるなど、マスクの需給環境改善に一定の役割を果たしてきている」「政府によるマスクの配布はフランスやシンガポールでも行われている」と配布の意義を強調。需給逼迫(ひっぱく)が緩和され、費用対効果を疑問視する声はさらに強まっているが、菅氏は「次なる流行にも十分反応するこ…