・コート用の袖は、コート下にブラウスやセーター、ジャケットなどを着る場合を想定して適切な袖幅、袖口幅や袖山形状を確保する必要がある。 ・コートドレスやジャケット代わりのショートコートは、それぞれドレスやジャケットとして着用することを想定して作成するので、重ね着を考慮する必要がない。 ・コート用袖は通常の袖ぐり位置に袖をつける「セットインスリーブ」と、それ以外の場所に縫い目を付ける、あるいは袖付けのないものも含めた「続き袖」に大別される。 (1)セットインスリーブ: ・腕の付け根部分に袖ぐり線を設定し袖付けを行なうことで、腕の運動を妨げる要素を最小限に留めている。 ただし、中に着るブラウスやセーター、ジャケットなどの袖を通すことが可能な袖幅を確保するために袖ぐりを下げたため、袖ぐりの深さが長くなり、袖山はそれに合わせて高くなるので、結果としてジャケットの袖に比べて袖が上がりにくくなってしまう