「女性の社会進出は着実なペースで実現しつつある」 そんなイメージを抱いている方が恐らくほとんどだろう。 確かに、テレビや新聞等のマスメディアでは連日「女性活躍」のイメージが喧伝されている。男女共働きの時代に備えよと政治家から行政から大企業までが声を揃え、ジェンダー平等の重要性が事あるごとに論じられ、女性管理職や女性政治家がスポットライトを浴びる機会もかつてないほどに増加している。こうした光景を日々眺めていれば、「女性の社会進出はどんどん実現している」と考えるのはごく自然なことだ。 しかし「女性活躍」の煌びやかなイメージとは裏腹に、現実の「女性の社会進出」はこの数十年間ほとんど進行していない。イメージではなくデータを見ると「不都合な真実」が次々と浮かび上がってくる。 まずは「共働き世帯」についてのデータを見てみよう。驚かれる方も多いだろうが、この40年で「妻がフルタイムの共働き世帯」は一向に