「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河に乗って、カジュアルで自由な旅を楽しんでいきただきたい」――。JR西日本の来島達夫社長は11月20日、大阪市内の本社で行われた定例会見でこう述べた。来島社長の夢がもうじき実現しようとしている。 ウエストエクスプレス銀河は、JR西日本が開発を進めている新たな長距離列車の名称だ。近年は豪華長距離列車の旅がちょっとしたブーム。2013年10月に運行開始したJR九州の「ななつ星in九州」が大ヒットを収めると、JR東日本が2017年5月に「トランスイート四季島」そして、同年6月にJR西日本が「トワイライトエクスプレス瑞風」を投入した。 瑞風よりも気軽に 話は瑞風のデビュー以前にさかのぼる。来島社長は豪華長距離列車時代の到来を予感しつつ、安価で手が届きやすい列車についてもひそかに考えを巡らせていた。そこで2016年11月29日、瑞風の運行に関する詳