新型コロナウイルスへの対応でアメリカ、カリフォルニアの沖にとどまっているクルーズ船の運航会社が乗客の下船を始めることを決めました。乗客は下船後に一定期間、隔離され、健康状態を確認する措置が取られるということです。 これを受けて運航会社は声明を出し、「グランド・プリンセス」の乗客の下船を始めることを決め、9日にカリフォルニア州オークランドの港に接岸させると明らかにしました。 運航会社では当初、8日の下船を目指していましたが、関係する各当局との調整の結果、9日に延期されたということです。 下船にあたってはまず緊急の診療を必要とする人たちを優先して、カリフォルニア州内の施設に搬送し、その後、その他の乗客を住まいの州に応じて各地の施設に搬送するということです。 乗客は下船後、一定期間、隔離され、健康状態に変化がないか確認する措置が取られるということです。 また乗員は船内にとどめて治療や健康状態の観
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船で、新たに乗客・乗員39人と検疫官1人の感染が確認されました。また、11日までに感染が確認された人の中で、症状が重い人が4人いて、このうち2人が集中治療室で治療を受けているということです。 この中には、10代の女性も含まれ、クルーズ船で10代の人の感染が確認されたのは初めてです。また、日本人は10人いるということです。 これで感染が確認された乗客と乗員は合わせて174人となり、厚生労働省が順次、医療機関に搬送しています。 さらに、船内で検疫を行っていた50代の男性検疫官1人も感染が確認されました。検疫官はクルーズ船が横浜港沖に停泊していた今月3日の夜から4日の夜にかけて、乗客から質問票を回収したり、体温を測定したりしていて、客室に立ち入ることもあったということです。 検疫官は医療用のマスクや手袋を着用していた一方で、防護服やゴーグルなどは着
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