チケットが即日完売したという、クリープハイプの「つま先はその先へ」ツアー・ファイナル@赤坂ブリッツ。開演直前の会場は、その期待と熱気でいっぱい。メンバーが登場し、まずはボーカル&ギターの尾崎世界観がこう言った。「今日は6月9日、ロックの日と言われていますが、そんなの関係ないです。クリープハイプのツアー・ファイナルです。忘れられない一日にしましょう」。そんな宣誓と歓声の後に始まったライヴの1曲目は「愛の標識」。続けて、「愛は」「NE-TAXI」と畳み掛けると、1階フロアがグラグラと揺れるようなオーディエンスの熱狂が渦巻く。そのバンドサウンドや4人の佇まいは、しっかりとしたグルーヴを携えており、凛としたライヴ・パフォーマンスは実に頼もしく感じられた。それもそのはず、昨年あたりからジワジワと注目のニューカマーとして話題を集めてきたクリープハイプだが、バンドの結成は2001年。途中でメンバーが尾崎